ヴェズレイの道その3 出発点ヴェズレイ

Vezelay, the starting point

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サンティアゴの道。
今年歩くのは、ヴェズレイから、サン・ジャン・ピエ・ド・ポールまでの1000キロです。
サン・ジャン・ピエ・ド・ポールから、サンティアゴまでは、2014年に歩いたので、この区間は割愛します。

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Vézelay est une commune française située dans le département de l'Yonne, en région Bourgogne-Franche-Comté.
Renommée en raison de la basilique Sainte-Marie-Madeleine et de la colline classées au patrimoine mondial de l'humanité, elle
est le point de départ de l'une des principales voies de pèlerinage de Saint-Jacques-de-Compostelle, la Via Lemovicensis. De
grands écrivains du XXe siècle, comme Romain Rolland, Georges Bataille ou Jules Roy, ont habité sur la « colline inspirée »
(from Wikipedia)
丘の上にあるヴェズレイの村。

さて、フランスから出発する、4本のサンティアゴ巡礼の道のひとつ、ヴェズレイの道。その出発点、ヴェズレイとは、どんなところでしょうか?
Wikipediaによると、次の通りです。
「ヴェズレー(Vézelay)は、フランス中部のブルゴーニュ地方、ヨンヌ県の古都である。人口約500人。
丘の上にあり、マグダラのマリアの遺骸(頭蓋骨)を移送したと主張するサント=マドレーヌ大聖堂などがある。「ヴェズレーの教会と丘」という名で、1979年にユネスコの世界遺産に登録されている。中世自由都市のひとつ。この地で、聖ベルナールが、第二次十字軍を提唱した。
ロマン・ロラン終焉の地でもある。
町の通りに埋め込まれている帆立貝の文様は、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラへの道しるべである。道はここから遠く、ピレネー山脈を越えて、スペインへと続く。ヴェズレーから、(フランス・スペイン)国境を越え、イベリア半島北西部に続く巡礼道である。この道も「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」として世界遺産に登録されている。」

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La basilique Sainte-Marie-Madeleine from the site of the office de tourisme de Vezelay.
サント・マリー・マドレーヌ大聖堂。

サント・マドレーヌ大聖堂に、その頭蓋骨が葬られていると言われる、マグダラのマリアについて、これもWikipedia から引用すると:
「四福音書にはマグダラのマリアと特定されていない女性が何人か登場する。その中の罪深い女などがマグダラのマリアと同一視され、イエスの足に涙を落し、自らの髪で拭い、香油を塗ったとされる。それゆえ図像では、香油壺を手にする姿が代表的。
伝説中のマグダラのマリアは・・・金持ちの出自であって、その美貌と富ゆえに快楽に溺れ、後にイエスに出会い悔悛したという。娼婦をも意味する「罪深い女」(the Sinner)との異名を与えられたり、ルネサンス以降「マグダラのマリアの悔悛」(The Penitent Mary Magdalene)を主題とする絵画、彫刻が多く制作される。
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Marie Madeleine, Titien (1533)from Wikipedia

イエス昇天後、兄弟ラザロ、マルタ (マリアの姉) らとともに南仏マルセイユ(あるいはサント=マリー=ド=ラ=メール)に着き、晩年はサント=ボームの洞窟で隠士生活を送ったのちに、その一生を終え、遺骸はいったんエクス=アン=プロヴァンス郊外のサン=マクシマン=ラ=サント=ボームに葬られたと信じられた。ヴェズレーのサント=マドレーヌ大聖堂は、その遺骸(頭蓋骨)を移葬したものと主張している。しかし、サン=マクシマン側は、いまも遺骸を保持していると主張しており、一部は、パリのマドレーヌ寺院にも分骨されている。」

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(Photo from Wikipedia)  
上述のヴェズレイの記事に、「ロマン・ロラン終焉の地でもある」と、懐かしい名前が出てきました。高校時代に、「ジャン・クリストフ Jean Christophe」を読んで、大変感激したことを覚えています。更に、インターネットで調べると、ロマン・ロラン(1866-1944)は、晩年の7年間を、ヴェズレイで過ごしたそうです。そして、その家が、ゼルヴォス美術館 Musee Zervosとして、残っているとのことです。今度行ったときに、是非訪問したいものです。
「ジャン・クリストフ」を読んだのが、17歳の時として、56年前のことです。もう話しの内容をよく覚えていません。ただ、長編の大河小説であったことと、ドイツとフランスの対比について書かれていたのではなかったかという印象があります。
当時は、フランスやドイツのことを、知識として少し知っていたくらいです。あれから56年、現地に住んだり、旅行をしたり、なによりも、フランス・ドイツ国境のライン川を自転車で完走したりしています。フランスやドイツの現地事情を、当時に比較したら、格段によく知っています。また読み直したら面白く読めるのではないかと思いました。ヴェズレイ訪問前に、読み返してみようかという気になっています。

上は、ヴェズレイの空中写真。
ロマン・ロランが晩年を過ごした家、現「ゼルヴォス美術館」の位置は、下の地図の、左下☆印です。
From office de tourisme de Vezelay.
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L'entree du musee Zervos, maison Romain-Rolland
「ゼルヴォス美術館、ロマン・ロランの家」の入口。Wikipediaより。

つづく

ヴェズレイの道その2:時期

Time

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ヴェズレイの道。
出発点のヴェズレイから、到着点のサン・ジャン・ピエ・ド・ポールまで、約1000キロあります。一日20キロ歩くとして、50日かかります。予備として、それに10日足して、60日。往復パリとの行き帰りや寄り道などを更に10日足して、70日にしました。これだけ、余裕を見ておけば、のんびりできるでしょう。

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Vue sur Vézelay et sa colline (photo from Wikipedia)
出発点のヴェズレイ。丘の上にある村です。

日本出発は、5月10日頃。帰国は、7月20日頃としておきます。
7月、8月は、バカンスのシーズンで、宿が込み合います。できるだけ、この時期を外したいので、出発を、一か月早めて、4月中旬の出発ということも考えられます。ところが、問題は、今回、キャンプ生活を半分くらいするということです。2017年も、一部キャンプをしましたが、5月や、6月初旬でもまだ、夜中は寒く眠られないことがありました。寝袋をもっと温かいものにするという手もあるのですが、重量がそれだけ重くなります。そのために、5月中旬に出発し、旅程が7月までかかるのは、やむを得ないと考えています。

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昨年2017年6月5日、モン・サン・ミシェルの道、Le Plessis で泊まった宿。素泊まり、25ユーロ。
寝袋があるなら、これだけでいいでしょうと、シーツのような薄い毛布1枚を与えられました。広くて、インテリアの素敵な部屋なのは良かったのですが、寒くて眠られなかった思い出があります。

つづく

ヴェズレイの道その1 サンティアゴ巡礼の道

Voie de Vezelay Part 1
The way for this year 2018
2018年: 今年歩く道

2004年に定年退職をして以来、毎年、自転車でヨーロッパの各地を回りました。
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スイスのボーデン湖畔のキャンプ場にて。対岸は、ドイツ。2008年撮影。
のんびり旅の初めての年、2004年には、まだ、ヨーロッパのキャンプ場というものを知りませんでした。

2008europecycling2 057 Dreilaenderpunkt, Pylone des Trois Frontieres
ライン川の三国国境点。右岸(写真左)がドイツ、まん中に見えるのが、スイス、左岸(写っていませんが、写真右側)がフランス。写真中央やや右側の突端に、三国国境記念の塔が見えます。2008年撮影。

そのうち、ヨーロッパに、巡礼の道、つまり、長距離サイクリング・ロードではなく、長距離ウォーキング・ロードのあることを知りました。体力的には、余り自信がありませんが、スロー・テンポのほうが性(しょう)にあっているので、自転車に頼らず、自分の足で歩いてみようと、サイクリングから、ウォーキングに切り変えました。それが、2014年のことです。
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初めての徒歩巡礼。
フランスを通るサンティアゴの道のひとつ、ル・ピュイの道の出発点、ル・ピュイ・アン・ヴレイのノートルダム大聖堂。
2014年撮影。

私は、働き始めてから、何十年もの間、ウォーキングやゴルフなど、運動というものをやったことがありません。体力には全く自信がありません。しかし、自転車の旅を始めた時もそうでしたが、人並みにやろうと思わずに、自分のできる範囲で進んでゆけば、体力は余り気にしなくてもよいということを知らされました。それ以後は、ずっとウォーキングの魅力に、とりつかれています。

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サンティアゴの道を歩いて、サンティアゴ・デ・コンポステラの更に先、大西洋岸のムシア。映画「星の旅人たち」(アメリカ・スペイン合作。2010年)のラストで、遺灰を海に撒くシーンの舞台です。
左の巨岩モニュメントは、「傷痕」というタイトルの彫刻。右の教会は、「舟の聖母教会」。
2016年撮影。

そして、早や、14年の歳月が過ぎてしまいました。そして、また、もう、今年が来てしまいました。
2018年の巡礼の旅は、どこを歩こうか?いくつか、候補のある中から、最終的に、ふたつが残りました。
・ヴィーア・フランシージェナ Via Francigena
・ヴェズレイの道 Voie de Vezelay
のふたつです。
私は歩く道を選ぶ場合に、道の条件として、最小限必要なことが、ふたつあります。
よいガイドブックと十分な巡礼宿のあることです。(こういう意味で、昨年のモン・サン・ミシェルの道は、宿の不便さがあって、選択を間違えてしまったかなと思っています。結果的には、十分楽しんだと思っていますが・・・)

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(map from "The way of Saint James" by Alison Raju, Cicerone)
ヴェズレイの道。Via Lemovocemsis と書かれている道です。ヴェズレイ Vezelay から、フランス・スペイン国境のサン・ジャン・ピエ・ド・ポール Saint-Jean-Pied-de-Port まで、約1000キロの道です、
フランスには、サンティアゴ・デ・コンポステーラへ行く主な道が4本あります。
・ヴェズレイの道は、そのひとつです。
他に、
・トゥールの道 Via Turonensis,
・ル・ピュイの道 Via Podensis、
・アルルの道 Via Tolosana があります。
この4本の道が、サン・ジャン・ピエ・ド・ポール付近で合流して、「フランス人の道」となり、サンティアゴ・デ・コンポステーラに向かいます。
ル・ピュイの道は、2014年に、アルルの道は、2015年に、既に歩きました。
トゥールの道については、まだ、適当なガイドブックが見つかりません。

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(map from "Via Francigena" by Alison Raju, Cicerone)
もう一つの道、ヴィーア・フランシージェナ。
全行程は、イギリスのカンタベリーから、ローマまで、2000キロあります。
一般的には、その半分、スイスからローマまでの、1000キロ(緑の線の部分)を歩くようです。

1.ガイドブック
・ヴェズレイの道には、Miam Miam Dodo のVoie de Vezelay(フランス語)、
・ヴィーア・フランシージェナには、Via Francigena(Rother Wanderfuehrer社、ドイツ語)
があります。おそらく、これらガイドブックが、それぞれの道のベストでしょう。

2.宿
ふたつの道とも、これまで歩いた、サンティアゴ巡礼の道と同じくらいの数で出てきます。昨年歩いた、モン・サン・ミシェルへの道の場合ように、確保するのが大変だったような問題はなさそうです。

宿の数や、見どころの多さから言ったら、ヴィーア・フランシージェナのほうが圧倒的に魅力的です。
一方、ヴェズレイの道の特徴は、道中のキャンプ場の多さです。全行程60泊するとして、その半数、31泊をキャンプ場に泊まることができます。キャンプ場に泊まる開放感が好きなこと、また予約の心配が不要なことなどから、キャンプ場泊が好きな私にとって、これは大変に魅力的です。

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モン・サン・ミシェルのキャンプ場にて。2017年撮影。

2017年にモン・サン・ミシェルの道を、思い切って、テントを担いで歩きました。その分、大体2キロ余分の荷物を担ぐことになります。テントなしだと、リュックの重さは、約8キロです。テントを入れると、10キロということになります。これは、かなりの負担となります。テントを担ぐのは、体力的に、今年で、そろそろお終(しま)いかという気がしています。

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フランス・エメラルド海岸を歩くドイツ人女性。14キロの荷物を担いで、キャンプの旅を続けていると言っていました。
2017年撮影。

そのため、ヴィーア・フランシージェナは来年までお預けにして、今年は、ヴェズレイの道を先に楽しむことにしました。

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ヴェズレイの道の終点、サン・ジャン・ピエ・ド・ポール。
巡礼事務所前の巡礼たち。ここで、巡礼宿の手配をしてくれます。しかも、受付を済ませた後、私のリュックを、係りの女性がかついで、宿まで案内してくれました。
この写真を写した時には、全く知らない人でしたが、入口の前に立っている女性は、イタリア人のレンツァさん。一番手前左側で、なにか見ている男性は、フランス人のベルフォールさん。サン・ジャン・ピエ・ド・ポールを出てから、サンティアゴに向かう途中に、何度か顔を合わせて友達になりました。
2014年撮影。

つづく

成田参り その1

Visiting Mont-Narita, Part 1

2018年1月4日。
成田山に初詣にでかけました。

江戸から成田山まで、成田街道で、63キロ。途中、市川、船橋、八千代、佐倉、酒々井、そして成田に宿場があったそうです。江戸時代の人たちは、一泊か二泊くらいで、詣でたのでしょうか?

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成田空港第2ターミナルの正月。
さて、かくいう私はと言えば、陸の孤島のような、太平洋岸の僻地に住んでいます。ただ、成田空港へ行くシャトルバスの始発があって、成田空港へ行くのだけは便利です。

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成田山へは、成田空港から電車で、成田駅まで行って、参道を歩きます。赤い点線が、成田駅から成田山新勝寺までの参道です。
以下は、参道の風景です。

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そば屋さんの前の酒樽。

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焼だんご屋さん。

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京成線駅とJR線駅からの参拝客が合流して、参道は人でいっぱいになります。

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猿回し。

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竹馬に乗って、障害超え。見事成功のジャンプ!緊張の美しい瞬間です。

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Women in the Japanese traditional costume.
薬師堂前にて。

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托鉢僧。
ヨーロッパの巡礼の道を歩くようになって、時々、すべて無になって、こうして歩くことを考えたりします。

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どういう訳か、うなぎ屋さんが多く、その前は、待っている客と参拝客とが重なって大賑わいです。
ウナギを焼く煙がおいしそうです。

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ここも。

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ここも。

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さぼんさま。

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こんな可愛らしい袋小路があったりして。

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1080 anniversary since the foundation of Mont-Narita.
今年は、成田山開基1080年だそうです。

成田参り その2

Visiting Mont-Narita, Part 2

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Somon.(General gate)
総門が見えてきました。

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Through Somon (general gate) via Daihondo (Great main temple) to Three-storied pagoda.
成田山中心部の絵地図。


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General gate
総門。

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総門の脇にある句。
「智慧の門
くぐりて歩む
慈悲の道」

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総門を入ったところにある、正月用品の屋台。

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同じく、小魚の屋台。

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To Niomon
仁王門まで、一つ目の急な階段を昇って・・・

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To great main temple
今度は、大本堂を目指して、二つ目の急な階段を昇ります。。

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Great main temple
やっと大本堂に辿り着きました。

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Great main temple on the left and three-storied pagoda on the right
左に大本堂、右に、三重塔。

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Three-storied pagoda
三重塔。

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三重塔の細部。

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まずは、煙を頭から浴びて、無病息災を祈ります。

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Big donation box
たくさん入りそうな賽銭箱に、百円玉を投げ込んで、皆様と自分の健康・幸せ・無事を祈ります。
お札を買えば何千円かになります。百円が惜しい訳ではありませんが、ヨーロッパ16世紀の宗教改革で、信仰は免罪符のようなお金で買えるものではないと否定された、ヨーロッパの寺院のほうが、潔く感じられます。

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Wooden cards with wishes
絵馬。

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この立派な建物は、現在どうなっているのか分かりませんが、旅館だったようです。
その下に「江戸久」という看板があります。漬物屋さんですが、成田山参道には、漬物屋さんも目立ちます。

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この「江戸久」の漬物がおいしいので、帰りに寄ってゆきます。

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ここの、鉄砲漬や奈良漬がお薦めです。

成田参り おわり