モン・サン・ミシェルの巡礼手帳(改訂版)

2017年3月20日

サンティアゴの巡礼者は、サンティアゴ巡礼手帳を持って歩きます。巡礼者のパスポートのようなものです。アルベルゲ(巡礼宿)やその他街道筋の観光案内所やレストランなどで、これにスタンプを押して貰います。
最低、サンティアゴの手前100キロから歩いて(自転車の場合は200キロ)、一日につき、二つのスタンプがあれば、サンティアゴの巡礼事務所で、巡礼証明書(コンポステラ)を貰うことができます。

DSC1708820c.jpg
サンティアゴ巡礼手帳。フランスで購入したもの。

DSC1708821b.jpg
サンティアゴ巡礼手帳。スペインのもの。
上掲写真中、一番右側の黒い表紙のものは、弊リンク欄の Camino de Santiago Store から、2ユーロ+送料4ユーロ、計6ユーロで購入することができます。

I170314a.jpg
サンティアゴ巡礼手帳。日本で購入したもの。
フランスやスペインの巡礼手帳は、一冊、3~5ユーロです。日本のものは、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会(弊リンク欄参照)から購入できます。価格は一冊1000円プラス郵送料100円(郵送料込)とやや高めです。

今年のモン・サン・ミシェルへの道のガイドブックを見ていたら、モン・サン・ミシェル巡礼にも、その巡礼手帳のあることを知りました。次のパリの本屋さんで購入できるようなので、パリに着いたら、そこで買うつもりでした。
Librairie Eyrolles
61, boulevard Saint Germain, 75005 Paris
そのうち、現地のフランスの友人が買ってくれるというので、お願いしました。早々と入手したのが、下掲のものです。無料だったそうです。

IMG_20170319_0001.jpg
モン・サン・ミシェル巡礼手帳の表紙。

I170314c.jpg
内側はこうなっています。64のスタンプ欄があります。

面白いことに、モン・サン・ミシェル巡礼者のことを、ミケロ miquelot と言うようです。なにか猫になったようです。
サンティアゴ順礼者は、順礼者一般を指す、ペレグリーノ peregrino (スペイン語)と呼ばれています。(フランス語で、ペルラン pelerin。英語の、ピルグリム pilgrim。)
また、サンティアゴと並ぶ、三大巡礼地のイスラエルやローマへ行く巡礼者にも、特別な呼び名があって、
イスラエルへ行く巡礼者は、パルメロス palmeros、
ローマへ行く巡礼者は、ロメロス romeros、
と言うそうです。

蛇足ですが、来年か再来年、スイスから、「フランチジェーナの道」という巡礼の道を歩いて、ロメロスになってみようかと考えています。
追記:先に Via Francigena を、「ヴィア・フランジェーナ」と書きましたが、その後、イタリア政府観光局のサイトを見ると、「フランジェーナ街道」と出ていました。訂正しておきます。
17-Carousel1-web170320.jpgフランチジェーナ街道。イタリア政府観光局サイトより。

パリ⇒モン・サン・ミシェル⇒サン・マロのガイドブック

Guide books for the way from Paris via Mont-Saint-Michel to Saint-Malo

今年歩く、パリからモン・サン・ミシェル、そして、サン・マロまでのガイドブックとして、次の二冊があります。
どちらの本も、Amazon で入手可能です。

1.パリからモン・サン・ミシェルまで

0000516_chemin-vers-le-mont-saint-michel020317.jpg
Chemin vers Le Mont-Saint-Michel, Grande Randonnee GR22, TopoGuides
「パリからモン・サン・ミシェルへの道」のガイドブック。

image_preview020317.jpg
モン・サン・ミシェル手前5キロほど、アルデヴォン(Ardevon) というところにある、モン・サン・ミシェル小修道院。
ここに、4部屋で50名収容可能な巡礼宿があります。ここに泊まるか、モン・サン・ミシェル対岸の、ラ・カゼルヌ(La Caserne) のキャンプ場に泊まるか、悩ましいところです。あるいは、いっそのこと、両方に泊まろうか

image_preview040317.jpg
モン・サン・ミシェルへ、海岸を徒歩で渉る巡礼たち。(写真は、モン・サン・ミシェル僧院のサイトより)

また、モン・サン・ミシェル僧院のサイトを見ると、僧院そのものにも、5部屋の巡礼宿があるようです。しかし、ここに泊まれば、モン・サン・ミシェル僧院の全景が見られないし・・・
モン・サン・ミシェル僧院のサイトへは、←こちらから。

2. モン・サン・ミシェルからサン・マロまで

0000505_cote-demeraude-les-chemins-du-mont-saint-michel020317.jpg
Cote d'Emeraude, Grande Randonnee GR34, TopoGuides
エメラルド海岸のガイドブック。モン・サン・ミシェルからサン・マロまでの道がカバーされています。

Port_de_la_Houle020317.jpgエメラルド海岸に沿って、サン・マロの手前15キロのところにあるカンカール。天気がよければ、ここから、モン・サン・ミシェルが見えるそうです。
ここには、ホテル、シャンブル・ドット、キャンプ場があります。(写真は、wikipedia より)

モン・サン・ミシェルからサン・マロまで !

From Mont-Saint-Michel to Saint-Malo

パリからモン・サン・ミシェルまでの距離は、約550キロです。今年は、これを約40日間で歩く予定です。一日平均14キロ。途中の宿との兼ね合いも考えて、大体の日程を組んでみました。ところが、どうしても、数日余ってしまいます。モン・サン・ミシェルやパリでの滞在を延長しようかとも考えました。しかし、消化できそうもありません。

800px-Saintmalo270217.jpg城塞都市サン・マロ。写真は、wikipediaより。

そんな時、モン・サン・ミシェルの西にある、サン・マロという町が思い浮かびました。海に面した美しい城塞都市です。うろ覚えで、モン・サン・ミシェルから、数日で行くには遠すぎるところだと思っていました。念のために、距離を測ると80キロ余りしかありません。しかも、GR44という長距離遊歩道もあります。余った数日を当てるには、丁度良い距離です。これに、4日間を充てることにしました。
これで、当初予定の距離より、80キロ延長しました。そのため、全行程は、パリから合計630キロ。一日平均歩行距離、16キロとなります。

I170228aa.jpg
モン・サン・ミシェルの東にある、GR22が、パリから来る、グランド・ランドネ(GR、長距離遊歩道。地図上、緑の点線)。
モン・サン・ミシェルの西にある、GR34が、サン・マロへ行くGR(地図上、赤い実線)。「エメラルド海岸の道」と呼ばれています。この道を、モン・サン・ミシェルから、西に向かって、海岸沿いに、80キロ歩くと、サン・マロ(ST-MALO)があります。
(地図は、TopoGuides Cote d'Emeraude GR34 より)

presentation-gr34270217c.jpg
サン・マロへ向かうエメラルド海岸の道。写真は、エメラルド海岸の道のサイトより。

Saint_Malo_from_Dinard,_France_-_July_2011
サン・マロ旧市街全景(wikipediaより)。

こうして、パリからモン・サン・ミシェルへの道 550キロ の予定を、更に延長して、パリからサン・マロへの道 630キロ に変えました。

ジットという宿

サンチャゴの道の巡礼宿は、スペインでは「アルベルゲ」と呼ばれています。
スペイン国内のサンティアゴの道「フランス人の道」に続く、フランス国内のサンティアゴの道に、「ル・ピュイの道」があります。フランスでは、巡礼宿は、「ジット・デタップ」と呼ばれています。
「モン・サン・ミシェルへの道」のガイドブックを見ていたら、「ジット・デタップ」のほかに、「ジット・ド・グループ」というのもありました。

DSC14015194.jpg
ジット・デタップの寝室。2014年、ル・ピュイの道にて撮影。

現地のフランス人に尋ねたところ、次のような違いがあるそうです。
(1)ジット・デタップは、通常の巡礼宿。(順礼に限らず、長距離遊歩道をあるく一般客も宿泊可能です。)
(2)ジット・ド・グループは、乗馬体験などをする団体客を受け入れる施設です。

DSC14021464.jpg
ジット・デタップの食堂での夕食風景。手前の三人は、近くの雑貨屋兼ピザ屋さんで買ってきたピザを食べています。
2014年、ル・ピュイの道にて。

ジット・ド・グループには、個人客も泊まれるのかどうか、インターネットの関連サイトを見ても、はっきり分りません。上述の現地フランス人が、電話で個別にチェックしてくれるというので、泊まる可能性のあるジット・ド・グループ5軒について調べてもらいました。
その結果次の通りの回答を貰いました。
2軒は、個人客OK
2軒は、個人客の場合、日曜夜から金曜朝まで、OK
1軒は、個人客は受け付けない、
どうしても、他に宿がなければ別ですが、ジット・ド・グループを余り当てにしないほうが良さそうです。

DSC14020204.jpg
ジット・デタップの庭。このように、キャンプもできるジットも、たまにあります。2014年撮影。

また、ガイドブックでも、個別のジットのサイトでも、予約が必要、または、しておいたほうがよいと記載されています。
スペインのアルベルゲでは、予約は、一般に受け付けないというところが多かったよう思います。
この点でも、モン・サン・ミシェルへの道の宿は、注意が必要です。
私は、携帯を持っていません。こういう場合、これから泊まる宿の予約を、前日泊まった宿にお願いすることになります。

DSC14008974.jpg
フランス国内のサンティアゴの道のひとつ、「ル・ピュイの道」にあるジットの看板。2014年撮影。
良く見ると、ジット・デタップ兼ジット・ド・グループ兼シャンブル・ドットになっています。

モン・サン・ミシェルへの道 沿道の宿

Accommodation on the chemin vers le Mont-Saint-Michel
02.02.2017

宿について、
サンティアゴ巡礼の道の場合、
フランスでは、ジット・デタップ、
スペインやポルトガルであれば、アルベルゲ
という巡礼向けの安い宿があります。
モン・サン・ミシェルへの道をパリから出発してから、どのような宿があるのか?具体的に、ガイドブックの宿のリストに当たってみました。
モン・サン・ミシェルへの道の場合も、一応、巡礼の道なので、同じように安い巡礼宿(ジット)があることにはあります。しかし、パリをスタートしてから、初めの100キロ余りは、ジット・デタップがなく、殆どは、ホテルだけになります。
いつもなら、自由気ままに歩けるように、日本から到着した直後以外、宿の予約はしないことにしています。しかし、モン・サン・ミシェルへの道の場合は、「サンティアゴの道」とは、勝手が違うようです。できるだけ「道」に近い、早期割引・最安値の宿を、今から予約しておくことにしました。
その結果、次の通りになりました。
歩きはじめは特に、余りたくさん歩かないように、一日10キロから15キロとして、歩く距離に余裕を見ています。

第1日目 パリ: Young and Happy Hostel & Budget Hotel, rue Mouffetard。一泊、32.91ユーロ。ここは、5人の相部屋です。
第2日目 パリ: 同上
Marché_de_la_rue_Mouffetard_en_1896
パリで泊まる宿のある、ムフタール街の市場。1896年。(写真は、wikipediaより)。
ムフタール街は、wikipediaによれば、「多くのレストランやカフェ、市場があり、パリで最もにぎわう地域のひとつ。・・・サント・ジュヌヴィエーヴ山の上にあったおかげで、オスマン男爵のパリ改造で造り替えることなく、昔の面影を残している」そうです。

第3日目 シャヴィル: Hotel Companille Paris Ouest, Chaville。 一泊、38.50ユーロ。ここから以下は、通常のホテル。
第4日目 ヴェルサイユ: Hotel Versailles Chantiers。 一泊、81ユーロ。
第5日目 ヴェルサイユ: 同上
Map_of_Versailles_in_1789_by_William_R_Shepherd_(died_1934).jpg
1789年(フランス革命の年)のヴェルサイユ地図(wikipedia より)。
1980年代にパリに住んでいたことがあります。そのとき、よくヴェルサイユに遊びにゆきました。今回は、ヴェルサイユに二泊の予定です。宮殿よりも、マリー・アントワネットが、ルイ16世から贈られたというプチ・トリアノン宮と、それに付属する、田舎を擬した「村落」(地図の上部中央より、やや左側にある薄緑色の部分)などのある庭を、三十年ぶりに、ゆっくり散策してみたいと思っています。

第6日目 サン・シール・レコール: Hotel Ibis Budget Versailles Chateau, St-Cyr-l'Ecole。一泊、36.80ユーロ。
第7日目 プレジール: HotelF1 Plaisir。 一泊、21.75ユーロ。

こうして、最初の一週間分の宿は、予約済みです。それから先は、なんとかなるだろうと、予約なしでやってみるつもりです。

ホテルの予約をしてしまったあとで、気が付いたことがあります。
少なくとも、サン・シール・レコールまでは、モン・サン・ミシェルへの道に沿って、メトロの他に、RER C7号線という、パリ近郊鉄道が走っています。幸い、パリには、ユースホステルや、上記のような安いホステルがあります。最初の何日かは、パリに泊まって、メトロやRERを活用し、荷物なしで出かけて歩き、再び、RERでパリの宿まで戻ってくる、という手があったかもしれません。これから、歩こうという方は、これも選択肢に入れておいたほうがよいでしょう。
私の場合は、予約をしてしまったので、もう間に合いません。せいぜい、その土地の滞在を楽しむことにしましょう。