パリのフランシスコ・ザビエル 青春の軌跡

Trails in the youth of Francisco Xavier, Paris 2017

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司馬遼太郎の「街道をゆく」の中に、「南蛮の道」というのがあります。作者は、パリやスペインで、フランシスコ・ザビエルに縁(ゆかり)ある地を訪ねます。パリでは、フランシスコ・ザビエルが青春時代を過ごした足跡を巡ります。
司馬遼太郎は、その中で、こう記しています。
「私どもは、パリ滞在中の午後、かつて、この区域にあった聖(サント)バルブという学院(コレージュ)に1525年に入学し、11年間そこで学び、かつ教えもしたフランシスコ・ザヴィエルの足跡を訪ねるべく出かけた。」
フランシスコ・ザビエルの生没年は、1506-1552です。1525年の入学ということは、19歳のときです。
写真は、サント・バルブ学院玄関。ヴァレット通り Rue Valette にあります。

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玄関上部にある、サント・バルブ学院の名前。
私が、今回、パリに寄るにあたって、この「南蛮の道」を読み返し、関連のある土地名をメモしておきました。
フランシスコ・ザビエルの足跡を辿った、司馬遼太郎の足跡を辿るというつもりです。

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サント・バルブ学院の玄関には、ガードマンがいて(一番上の写真で、ドアの前に立っている黒人)、一般人は中に入れません。
ガードマンに、
「フランシスコ・ザビエルを研究していて、ちょっと中を覗かせてほしい」
と、もっともらしいことを言うと、
「誰だ?それは?」
と言われましたが、「少しならどうぞ」と、あっさりと中に入れてくれました。
現在、グーグル・マップによれば、(パリ?)大学サント・バルブ図書館 Sainte Barbe Interuniversity Library になっています。

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玄関脇には、次のような説明版がありました。司馬遼太郎が訪れた時(1983年頃)にはなかったのか、この説明版には触れていません。
「1460年に、ナヴァール大学の元文法教授、ジェフロワ・レノルマンが、学校を開設し、将来のイエズス教団設立者のイグナチオ・ド・ロヨラや、フランシスコ・ザビエル、そして、おそらくは、カルヴァンも、ここで学んだ。」
上に述べた通り、フランシスコ・ザビエルの生没年は、1506-1552。
イグナチオ・ロヨラは、1491-1556、
カルヴァンは、1509-1564、
ここには出てきませんが、エラスムスは、1469-1536です。
ルターの宗教改革が、1517年。当時の青春群像が重なります。

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1460年創立のサント・バルブ学院。
尚、ソルボンヌ大学とサント・バルブ学院の間に、サン・ジャック通り rue Saint Jacques、つまり、「サンティアゴの道」が走っています。、

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司馬遼太郎一行は、フランシスコ・ザビエルが歩いたであろう、サント・バルブ学院の周辺を訪ね歩きます。
エコス通りとラノー通りの交差点。

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エコス通りの行き止まり。

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シャルティエール袋小路。

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シャルティエール袋小路の立ち話。

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「Le Coupe-Chou」というレストラン。
「南蛮の道」の中で、司馬遼太郎が、
「持ち主は複数らしかった。その名刺を私はその後紛失してしまったのだが、店の名は、「キャベツ型の箱」だったように記憶している。」
と書いている個所があります。
写真のレストランの名前については、店のサイトで、
「文字通りには、キャベツ用ナイフという意味だが、(折り畳み式の西洋)カミソリ」、
また、「レストランの持ち主は三人」と、記されています。
このレストランが、「南蛮の道」に書かれている店と同じものと考えて間違いないでしょう。

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レストラン Le Coupe-Chou の全景。同レストランのサイトより。

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ラノー通り側の、Le Coupe-Chou の入口。
このレストランのサイトを読むと、興味のある歴史を持ったところのようですです。
興味のある方は、”Le Coupe-Chou, Paris” で検索してみてください。

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シャルティエール袋小路側のLe Coupe-Chouの入口を入ったところ。
司馬遼太郎一行は、食事はしなかったようですが、店内まで入って行っています。

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ラノー通りを挟んで、Le Coupe-Chou の向かいにある、パリの小さな王子様 Le Petit Prince de Paris という 名前のレストラン。

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「パリの小さな王子様」の看板。

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フランシスコ・ザビエルが期末テストを受けた試験場、サン・ジュリアン・ル・ポーブル教会にも寄ってみました。
サント・バルブ学院とは、少し離れて、セーヌ川を隔てて、ノートルダム大聖堂の向かい南岸のR.ヴィヴィア二公園 Square R. Viviani の中にあります。

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その教会の中。音楽会があるらしく、ピアノを囲んで、入場料を書いて貼ったイスが並べられていました。
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コメント

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Re: 世界中

小紋さん、
そうですね。
ヨーロパは、南蛮の道のほかに、アイルランドとオランダを
訪ねています。南蛮の道では、今回のパリの紹介の前に、
サンティアゴの道のうち、
ルピュイの道のサン・ジャン・ピエ・ド・ポールと、
アラゴンの道のザビエルの生まれた城を
既に紹介しています。
いろいろと教えられることが多いです。

世界中

司馬さんは 日本も世界も 興味のある所は ことごとく 
精力的に・丁寧に回ったんですね。
そしてあの 数々の本
私の知ってるのは 大分銘菓「ザビエル」