今年のヨーロッパのんびり旅

2014年の計画

以前に、2014年の「ヨーロッパ自転車のんびり旅」の予定候補として、次を考えていると、書きました。

第1候補 イタリア・ポー川サイクリング・ロード
第2候補 ライン川源流から河口まで+モーゼル川
第3候補 スペイン サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼(自転車または徒歩)

次の通り、いろいろ検討した結果、スペイン・サンティアゴ巡礼に決めました。

1.ポー川

ミラノからポー川河口までは、整備されたポー川サイクリング・ロードがあるようです。
これに加えて、ミラノの北のコモ湖も一部走ってみたいと思っていました。
コースとしては、
ミラノ着~コモ湖~ミラノ~ポー川河口~ヴェネツィア(またはミラノ)
となります。
ポー川サイクリング・ロードは、bikelineの地図を買って調べた結果、問題ありません。
しかし、ミラノ~コモ湖間をサイクリングに適した道があるか、あるいは鉄道輪行ができるか、情報がありません。そのため、コモ湖に行く道・方法が不明です。
また、ポー川河口~ヴェネツィア(またはミラノ)間も、同様に鉄道輪行ができるか、情報がありません。
スタンダールに「パルムの僧院」という小説があります。その中で、主人公ファブリスが少年時代を過ごしたコモ湖畔グりアンタを是非、訪れてみたいのです。しかし、こういう理由で、今年は、諦めました。

210114po.jpg
bikeline ポー川サイクリング・ロード。
ミラノからポー・デルタまで 595km。

2.ライン川

ライン川は、部分的には何度か走りました。しかし、源流のトマ湖と河口の象徴、Hoek van Hollandの灯台を、まだ、訪れていません。
また、途中にある、モーゼル川も、まだ、自転車で走ったことがないので、ちょっと寄って、走りたい気分です。
しかし、問題は、アルプスの雪です。
去年2013年に鉄道で、ライン川源流トーマ湖への登り口である、スイス・オーバーアルプパスを6月15日に通りました。まだ、一面雪の原でした。一般道路は雪をかいで、6月12日に開通したと、フルカ峠行きのバスの運転手さんが言っていました。一般道はそうでしょうが、そこからの登山道がどうなっているか分かりません。せっかく行って、源流まで登れなければ、無意味です。
源流までいけないとなれば、この案の面白さは、半減します。これも、今年は、見送りました。

DSC003573a.jpg
スイス・トーマ湖への登り口、オーバーアルプパス駅付近。2003年6月15日列車の窓から撮影。

3.スペイン・サンティアゴ巡礼

さて、残るはサンティアゴ巡礼です。
いろいろな点より見て、フランスから出発するコースがよさそうです。
フランスから出発するコースとしては、次の四つがあります。
(北から)
パリ出発コース Via Turonensis
ヴェズレイ出発コース Via Lemovicensis
ル・ピュイ出発コース Via Podensis
アルル出発コース Via Tolosana

210114via.jpg
フランス・スペインを通るサンティアゴ巡礼の道
The way of St James France, Cicerone社より。

(1)ルートは、フランスのルピュイから、サンティアゴ・デ・コンポステラへ向かうル・ピュイの道を採用します。このコースについての地図など資料が、一番揃いやすく、一番ポピュラーな道だからです。

(2)次の問題は、自転車か徒歩か?です。
自転車での巡礼のガイドブックをamazonで見つけて、取り寄せました。

210114cy.jpg
A Cicerone Guide by John Higginson, The Way of St James, a cyclists' guide, Cicerone, edition 2012
サイクリング用ガイドブック。ルートは、ル・ピュイからサンティアゴ・デ・コンポステラ(更に大西洋岸のフィニステールまで1600km)。

道は、自転車に不向きな徒歩巡礼者の歩く道を避けて一般道を行くことが多いようです。また、一般道でも、かなりの上り下りを覚悟しなければならず、かなりきつそうです。
どうせ、巡礼路を辿るのであれば、昔から巡礼者が辿った道を歩いたほうが、楽しそうです。
なによりも、人生スローに生きる者としては、自転車で徒歩巡礼者を追い越すのは、耐え難いものがあります。
それで、この案も躊躇しましたが、今まで経験のない、徒歩旅行をすれば、よいのだと、目の前が開けた思いがしました。

また、上述サイクリング・ガイドと同じシリーズで徒歩用のガイドがあることも分かり,早速amazonに発注しました。

210114foot1.jpg
徒歩用のサンティアゴ巡礼ガイドブック。
二分冊に分かれていて、これはフランス編(ル・ピュからピレネー山脈まで)です。
スペイン編は1月末の配送予定です。

ということで、2014年は、「サンティアゴ巡礼 徒歩の旅 1600km」に、決めました。
これから、サンティアゴ巡礼のことや、装備の準備の成り行き・資料の紹介などを、徐々に説明してゆきます。
スポンサーサイト

サンティアゴ巡礼路について

Wikipediaによれば、
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路は、キリスト教の聖地であるスペイン、サンティアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼路。おもにフランス各地からピレネー山脈を経由しスペイン北部を通る道を指す。」
とあります。

Wikipediaの説明詳細は、ここ「Wikipedia サンティアゴ・デ・コンポステラ」をクリックすれば、見ることができます。

210114via.jpg
サンティアゴ巡礼路。
A Cicerone Guide by Alison Raju, The Way of St James Franceより。

Pilgrims210114.jpg
サンティアゴ巡礼路。
このような道を見ると、どうしても歩きたくなります。じっとしてはおられません。
写真は、Wikipediaより。

サンティアゴ巡礼との出会い

サンティアゴ巡礼の道の名前は、以前から知っていました。
ここ2,3年、ヨーロッパを自転車で旅行していて、時々、その巡礼者に出会いました。この巡礼の道を調べているうちに、私も、いつかは行ってみたい、と思うようになりました。
そして、ことし、とうとう、自転車ではなく、徒歩で、やってみようと決心しました。
以下は、私に、だんだんとその気にさせた、旅の途中で出会った、人びとや場所の写真です。

DSC003611b.jpg
2011年6月ソーヌ川沿いで出会った巡礼者。
「ひさしがめくれ、貝殻のついた大きな帽子、ゆったりした頭巾付きのマント、水筒、握りの太い巡礼杖、腰にパン袋・・・これが巡礼者の姿であった」そうです。
帆立貝と瓢箪と杖が、サンティアゴ巡礼者の三種の神器だそうです。装備は近代化しているというものの、スタイルは、かなり古式にのっとったものといえます。
私も、スタイルとしては、この方に近いものを狙います。

DSC007331b.jpg
ロワール川サイクリング・ロードで見かけたサンティアゴ巡礼路の標識。
上の写真の男性のスタイルは、瓢箪が水筒に変っておいますが、ほぼ同じスタイルです。

DSC003181a.jpg
フランス・ドゥー川沿いで出合ったサイクリスト巡礼者夫婦。
フランス・ミュールーズからサンティアゴ・デ・コンポステラまで、自転車で行くそうです。奥さんは、リュックにホタテ貝を下げています。
2011年5月

DSC01745.jpg
2011年7月ロワール河畔で出会った若いパリジェンヌ。
パリからオルレアンまで鉄道で来て、オルレアンからサンティアゴまで歩くそうです。
歩いて二日目ですが、もうきつそうでした。

DSC00476a.jpg
スイスの山道の教会にあったサンティアゴの像。杖に帽子がサンティアゴの印だそうです。
その山道は、サンティアゴの巡礼路でした。2013年6月。

DSC017393.jpg
フランス・アルルのアリスカン(古代墓地)にある、サンティアゴ巡礼路のアルル出発点。
2013年7月。

DSC028893.jpg
ガロンヌ運河を跨ぐ橋げたに、「サンチャゴ・デ・コンポステラへの道へようこそ」という看板。フランス・モワサックにて。
モワサックは、サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼路の通り道になっています。2013年7月。

DSC028883.jpg
ホタテ貝をリュックに下げて、歩いている青年。モワサック付近で。2013年7月。

サンティアゴ巡礼路ガイドブックの紹介 自転車編

きょうは、サンティアゴ・デ・コンポステラ巡礼路ガイドブック(自転車編)の紹介です。

今年2014年サンティアゴ巡礼実施にあたり、まず、前から知っていた次の本をamazonで購入しました。

The Way of St James
A Cyclists' Guide
A Cicerone Guide by John Higginson
Cicerone

210114cy.jpg
2012年改訂版。¥1771でした。
非常に良く纏まったガイドブックで、自転車で巡礼する方には、お勧めの一冊です。

内容は次の通りです。

1.ル・ピュイからサンティアゴ・デ・コンポステラまで27ステージに分けて、ルート、道路状況、見所の概説があります。
2.巡礼路で通る村(町)ごとに、標高、ル・ピュイからの距離、サンティアゴまでの距離。
3.巡礼路で通る村(町)ごとの、宿泊先、レストラン、ショップや見所などの情報。
4.各ステージの概略地図。
260114a.jpg
第1ステージ ル・ピュイからソーグまで 46km の地図。
サイクリング・ルートは徒歩巡礼路の悪路を避けて、それと並行する一般路を走るようになっています。従って、徒歩巡礼路とは一致しません。宿場で出会うようになります。

5.各ステージの高低差。
260114a_0001.jpg
第1ステージ ル・ピュイからソーグまで 46km の高低差。
初日から、このアップダウンです。私は、これを見て、自転車で行く意欲を失いました。

その他、歴史や準備事項など有益な情報が満載といったところです。
また、最終地点サンティアゴから大西洋岸フィニステールまでの情報も、付録として掲載されています。

著者は、結構お年を召した方のようです。掲載されている写真を見ると、ご夫婦で旅をしている感じを受けました。

次回は、徒歩編を紹介します。

サンティアゴ巡礼路1600kmを何日で歩くか?

フライト予約の必要上、旅行の日数を決めなければなりません。時間には縛られないで、自由でいたいのですが、飛行機を利用する以上、仕方がありません。(追加料金さえ払えば、帰りのフライトの変更はできるのですが)

The Way of St James, France, Cicerone に、次のような説明があります。

「ルールド(フランスの聖地)やファティマ(ポルトガルの聖地)等のように、奇跡を求めたり、何かの救いを願ったり、巡礼の目的地そのものが重要な要因である聖地とは異なり、サンティアゴ巡礼においては、旅することが巡礼の重要な関心事であって、サンティアゴ到着は、単にその結果にすぎません。

montage_statue300114.jpg
サンティアゴ巡礼の出発点、ル・ピュイ(Wikipediaより)

サンティアゴ巡礼は、地図と磁石を頼りの旅ではありませんが、ル・ピュイ・ルートを歩くのは容易なことではありません。・・・
重いリュックを背負って歩く場合、休憩を入れないで、平均時速4キロが適当なスピードでしょう。・・・」

私の場合、サンティアゴは最終到着地でさえありません。大西洋に向かって、更に約80キロ先の、フィニステールという海岸です。
ル・ピュイからフィニステールまでの1600km、ただ、この巡礼路を歩く瞬間、瞬間が楽しいだろうと思うのです。

http://galicia360.com/comarca-de-fisterra/faro-de-fisterra-peregrinos-puesta-de-sol.html←ここをクリックして、岬のカメラ・マークFinisterreを再クリックすると、フィニステール灯台からの360度の展望が見られます。

私は、毎朝8キロを歩くのを日課としていています。平均時速は約6キロです。
巡礼路では、毎日それ以上の距離を歩かなければならないこと、また、リュックを背負うことを考慮して、時速4キロとして計算することにしました。

巡礼路の距離は次の通りです。

ル・ピュイ~サン・ジャン・ピエ・ド・ポール 738km
サン・ジャン・ピエ・ド・ポール~サンティアゴ~フィニステール 858km
合計 1,596km

これを時速4kmで、一日6時間、一日24km歩く予定にしました。
毎朝8km歩いたり、先週18kmを歩いて見た経験(共にリュックを担がないで)から、24kmくらいならいけるだろうと思いました。
そうすると、
1,596km/24km=67日
となります。
さらに、
ヨーロッパ到着後2日間
+巡礼路67日間
+安全を見て予備6日間
+ヨーロッパ出発前3日間
とすると、総計78日間となります。
5月中旬日本出発と考えていますが、具体的日取りは、後日フライト検討時に決定することにします。

Pilgrims_Boot_Finisterre_Galicia.jpg
フィニステールにある靴(Wikipediaより)