ガロンヌ運河サイクリング・ロード

2013年7月20日(土) 43日目(3)

DSC027183.jpg
トゥールーズにある、河口港。
向こうに見えるトンネルは、左から:
ガロンヌ運河、ミディ運河、ブリエンヌ運河。

ミディ運河の旅をここで、フィニッシュ。これからは、ガロンヌ運河のスタートです。
今、こうしてブログでは、分かったようなことを書いていますが、この河口港を見物していたら、どのトンネルが、どの運河か、どこから入ってきて、どこへ行ったらよいのか、皆目わからなくなってしまいました。

DSC027243.jpg
フランス語でいう、サンパティック(感じの良いという意味合い)な、ふたりの青年。

ようやく、道を見つけて、橋の上に出ることができました。うまい具合に、サイクリング・ウェアを着た二人の青年がいました。、
ガロンヌ運河サイクリング・ロードへの道を、尋ねると、親切にも、そこまで案内してくれました。
そのあと、しばらく、かれらとサイクリング談義に花を咲かせました。黄色の服のほうが、英語をよく喋り、話がつきません。かれらは、来週、ミディ運河のサイクリングへ行くそうです。
「ロード(タイプの自転車)で、大丈夫か?」
と聞かれたので、私が前に言われたように、
「あんなところは行かない方がよい}
とは言いませんでしたが、
「駄目なことはないけれど、かなり悪い道を覚悟したほうがよい」
と言わざるをえませんでした。
相手は、少しがっかりしていました。

DSC027303.jpg
ガロンヌ運河サイクリング・ロードのスタート地点近くに、オキナワという怪しげな日本レストランがありました。多分違うだろうと思いながらも、日本人がいたら、昼食を食べて行こうと思って、寄ってみました。

DSC027313.jpg
レストランの入り口に飾ってあった、大きな屏風。びっくりしました。
案の定、ヴェトナム人の経営でした。ニセモノの日本料理程、まずいものはないと思っているので、食べるのはやめて出てきました。

DSC027233.jpg
河口港からガロンヌ運河へ出るトンネル。

DSC027223.jpg
トンネルの橋の上から見たガロンヌ運河。

mi201113b.jpg
トゥールーズからボルドーまでの、ガロンヌ運河とガロンヌ川の地図。
Canal du Midi and Garonne Canal, As de Coeur Collectionより。

ガロンヌ運河について。

今まで走って来た、地中海からトゥールーズまでのミディ運河(1681年完成)。これを、トゥールーズから更に延長して、ボルドーまで、運河を造れば、地中海から大西洋まで、運河でつながります。しかし、財政難のために工事着工は遅れます。完成したのは、1856年のことでした。その頃は、もう鉄道が出来始め、運河の完成は危ぶまれました。しかし、トゥールーズ~モワサック間は、鉄道の普及前に完成していたので、政府は。運河の運河建設続行を決定します。
こうしてできた運河の全長は、トゥールーズから、カステ・アン・ドルトまで、193km。
途中の水門、53カ所。
カステ・アン・ドルトで、運河はガロンヌ川に注いでいます。カステからボルドーまで(約50km)は、運河ではなく、ガロンヌ川を辿ります。運河が造られなかったのは、すでに、蒸気船の出現により、必要なかったのか、あるいは、他の理由によるものか、不明です。
こんな訳で、ガロンヌ川サイクリング・ロードもトゥールーズからカステまでしかありません。その先、ボルドーまでは、両岸に道がありますが、激しい交通量のようです(北岸D10, 南岸D1113)。かなり、遠回りになりますが、抜け道があります。これは、追って紹介します。

ガロンヌ運河サイクリング・ロードの地図も、ミディ運河の地図と一緒に、ここで入手できます。

DSC027323.jpg
余り役に立たない自転車用道路標識。
ガロンヌ運河のスタート地点にある標識です。行く先が消えてしまって、全く見えません。

DSC027333.jpg
メンデルソン通りの標識。ガロンヌ運河に並行して走っている通りです。

DSC027363.jpg
舗装された立派なサイクリング・ロードです。ミディ運河に比べると、今のところ、幾分広く、開けた感じがします。

DSC027373.jpg
左を、ガロンヌ川が流れていました。
ガロンヌ運河の正式名称は、「ガロンヌ川と並行の運河」です。

DSC027383.jpg
水門。
ミディ運河の水は、見た目で、流れているのは分かりませんでした。このガロンヌ運河は、流れているのが、よく分かります。水量の余った分を、このように、水門のところで溢れないように、脇から流しています。
このように水が流れている、いないが、魚の有無に関係するのでしょうか。ミディ運河では、釣り人を、ほとんど見かけませんでした。ガロンヌ運河では、たくさん見かけました。

DSC027393.jpg
プラタナスの並木道が出てきました。ガロンヌ運河のプラタナスは、悪性キノコ菌から大丈夫なのか、調べるのを忘れてしまいました。

DSC027403.jpg
水門番の家。

DSC027453.jpg
きょうのキャンプ場は、グりソルのアキテーヌ・キャンピング。
「平らで、木陰のテラス」と書いてあります。なぜ、平らなのか?一般道D820から、この看板を入って、キャンプ場に着くまでの二百メートルほどが、目の回るような、急な坂道だからです。

DSC027413.jpg
「平らなテラス」に張ったテント。後ろの下に、キャンピング・カーがあります。テラスは階段状になっています。

DSC027443.jpg
節電タイマー。
トイレの中についていて、三分間でスイッチが切れてしまいます。夜は、スイッチの位置を覚えておかないと、大変なことになります。

今日の走行距離:60km
累計走行距離:1924km
Camping Aquitaines, Grisolles 。くわしくは、ここをクリック。
スポンサーサイト

ガロンヌ運河:移動する水門?

7月21日(日) 44日目(1)Grisoplles - Moissac

DSC027463.jpg
グリソルのキャンプ場を出発、県道D820で、ガロンヌ運河に出ます。
ミディ運河とガロンヌ運河により、大西洋と地中海が結ばれているので、この二つの運河を合わせて、「二つの海の運河」とも呼ばれています。

DSC027473.jpg
快適な道が続きます。

DSC027483.jpg
橋の下に、橋の名前と、PK(ポワン・キロメトリック=キロメートル・ポイント)が表示されています。PKのあとの数字は、トゥールーズからの距離です。

DSC027503a.jpg
ボートがやってきました。

DSC0275033b.jpg
上の拡大写真。
お互い、時速10キロ前後の、超スローな旅です。余りやることもないので、こうして手を振りあいます。アメリカの旗を後尾に掲げているので、アメリカ人でしょう。

DSC027513.jpg
かつて活躍した船。何を運んでいたでしょうか?

DSC027523.jpg
ガロンヌ運河にかかる橋は、ほとんどが、この型に統一されています。フランスには珍しく、どうも味気ない橋です。

DSC027533.jpg
ここで、進路を左岸から右岸へと変更です。

DSC027543.jpg
モンテックの歩道橋。

DSC027553.jpg
ミディ運河と違って、このような標識が頻繁に出てきます。
きょう、泊まる予定のモワサックまで、あと、22キロ。
ガロンヌ運河サイクリング・ロードの終点、カステ・アン・ドルトまで150キロです。楽しい旅の終わりが近づいてきました。面白い夢が終わるような、寂しい気持ちになってきます。

DSC027573.jpg
モンテックの水門。

DSC027593.jpg
モンテックの水門で、水を落とすのを待つ間、ボートの上で、昼食の後片付け?

DSC027613.jpg
自転車は進入禁止。右側へ。

DSC027623.jpg
右側の道に行くと、モンテック、「水の坂道」という案内が出てきました。一体、なんのことでしょう?

DSC027633.jpg
更に、「モンテックの水の坂道」という案内板もでてきました。名所のようです。

DSC027633a.jpg
上の案内板の写真の拡大です。
並木の中を通るのが、普通の運河です。手前に水門があります。
その右に、直線に走るのが、「水の坂道」です。白く、カタカナのコの字に見えるのが、これから紹介する珍しい装置です。
この装置は、ここだけではなく、他にもあるようですが、現在では、使われていません。

mid2311131.jpg
ベジエの観光パンフレットに、この装置の説明図がありました。つい最近、フォンセランヌの横にも、この装置があることを知りました。


DSC027713.jpg
船が上流に進む場合で説明します。
今まで見てきた水門は、船が階段を昇ってきましたが、これは、船が坂道を登ってゆくのです。
まず、船は、この車両の前まで、進みます。(この写真では、前に何かあって、出られませんが、実際に作動している場合は、上に上がっているものと考えられます。)

DSC027693.jpg
船が、車両の前に出たら、写真のゴムの堰(せき)のようのものが、下に下りて、水をせき止めます。

DSC027653.jpg
そして、この車両が、せき止めた水を押し上げながら、上に登ってゆきます。

DSC027683.jpg
船は、水に浮かんだまま、この坂道を、上まで登っていくというものです。
普通の水門が、階段だとしたら、これは、エスカレーターでしょうか。
1973年に建設され、いつつの水門の代わりとなったということです。(現在は使われていません)
リケが見たら、驚くでしょうか?そんなに急ぐこともあるまいと思うでしょうか?

追記:この移動する水門について、「フランス観光開発機構」のホームページには、次のように書かれています。私が見た時、動いてなかっただけで、現在でも使われているのかもしれません。
「モンテック水斜面は、世界でも他に類を見ない方法で、閘門なら五つ分に相当する、13mの勾配差を一気に乗り越える。」

DSC027723.jpg
運河を左側へ行けば、「水の坂道」へ、右側へ行けば、普通の水門へ行きます。

ベルギーの運河で、船を水槽の中に入れて、それを、ワイヤーで、坂道を引っ張り上げるというのを見たことがあります。
また、ドイツのマグデブルク郊外ホーエンヴァルテの、エルベ川とミッテルラント運河の交差点では、船を水槽に入れ、エレベーターで、エルベ川から運河まで、持ち上げるというのもありました。2012年の旅の途中のことです。
日本にも運河と呼ばれるものがありますが、規模や仕掛けでは、このようなものは、なかなか見られません。ヨーロッパ人の工夫に感心させられる場面です。

モワサックのカコール運河橋

7月21日(日) 44日目(2)Grisolles - Moissac

DSC02773.jpg
水門番の家を、次々に、通り過ぎます。
Escatalens水門16。

DSC027743.jpg
サン・マルタン水門17.

DSC027773.jpg
Prades水門18.

DSC027843.jpg
カステルサラサンの港に到着。綺麗に整備された港です。ボートがたくさん停泊していました。

DSC027813.jpg
ひと休みしたベンチの隣に、彫り物を自分で作って、売っているおじさんがいたので、写真を撮らせてもらいました。

DSC027783.jpg
カステルサラサンから、今晩、宿泊予定のモワサックまで、あと8キロ。

DSC027853.jpg
Artel水門番の家。

DSC027863.jpg
Hotel Felix という案内板がありました。

DSC027873.jpg
その看板を過ぎてすぐに、左の脇道に奇妙な家があったので、入って行ってみました。

DSC027883.jpg
西部劇に出てくる、メキシコの部落のようになっています。レストランもありましたから、これがホテルFelixなのでしょう。

DSC027893.jpg
なんとも言えない、美しい景色になってきました。

DSC027913.jpg
長い運河橋が現れました。下を、川が流れています。

DSC027973.jpg
モワサックのカコール運河橋です

DSC027943.jpg
長さ356メートル、1842年~1846年の間に建設されたと案内板に書かれています。
しっかりと、曳船道あるいは歩道が備えられています。

DSC028423.jpg
あとで、モワサックの町中でみつけた、昔のカコール運河橋の写真。馬で船を曳いています。船は樽を山積みしているように見えます。

DSC027953.jpg
下を流れる川は、タルヌ川です。
正面突き当り、左側に、キャンプ場があります。この時は、まだ、そこにキャンプ場があるとは、分かりませんでしたが。

DSC027963.jpg
運河橋を渡る女性サイクリスト。

DSC02798.jpg
「並行運河」の表示。その左側に「ミディの川と運河」と書いてあります。ミディとは、「南仏」のことです。この辺りはまだ、南仏でした。

DSC027993.jpg
前方に、モワサックの町や港が見えてきました。いつまでも見ていたい、美しい景色です。

DSC028003.jpg
並木道のトンネルを抜けると、モワサックの港に出ました。

DSC028013.jpg
さあ、ここから、モワサックの町の中に入ります。
ここは、船が、ガロンヌ運河から、タルヌ川に抜ける水門です。先程、通ってきたカコール運河橋の建設が19世紀半ばでしたから、同じ時代のものでしょう。美しい施設です。
エメラルド色したタルヌ川が、ゆったりと流れています。写真に写っている、タルヌ川に架かる橋は、ナポレオン橋です。キャンプ場は、その橋を渡って、左側にありました。

モワサック:幻の世界遺産と名産ブドウ

7月21日(日) 44日目(3)Grisolles - Moissac

DSC028843.jpg
タルヌ川沿いにゆきます。川沿いは、公園になっています。少し行くと、古い大きな建物がありました。

DSC028833.jpg
上の写真の建物は、今は、「モワサックの水車」という名前の、ホテル・レストランになっています。かつては、水車だったようです。1474年と表示されています。
水車と言っても、もともとは、水車による製粉工場だった建物でしょう。水車や風車というと、どうも、水車小屋とか、風車小屋とか、牧歌的なイメージが浮かびます。しかし、カステルノーダリのところでも、述べましたが、これは、立派な製粉工場だったのでしょう。ちょっと、風車や水車のイメージを変えなければなりません。今回から、ムーラン(水車・風車)という言葉の認識を改めました。
余談になりますが、パリのムーラン・ルージュも、あのあたりに風車がたくさんあって、粉を挽いていたのではないでしょうか。ワイン畑もありますし。昔のパリは、そんな風景だったでしょう。ドーデ―の「風車小屋だより」の風車も、あそこに、風車がたくさん並んでいたのだと、本に書いたあったと、記憶しています。

3241113m.jpg
ホテルの建物自体は、たしかに、古い工場のようですが、入り口側、タルヌ川を見渡す、ホテルのテラス・レストランは、素敵な雰囲気でした。(通りがかりに、周りから覗いただけですが)

DSC028743.jpg
更に進むと、第一次大戦戦没者の慰霊碑があります。
うしろに写っている橋は、ナポレオン橋です。

DSC028853.jpg
ガロンヌ運河サイクリング・ロード(標識には、「二つの海のサイクリング・ルート」と書いてあります。)は直進です。キャンプ場は、このナポレオン橋を渡ります。

たびたび、お世話になっている、carotteさんの「海のむこうはどんなところ?」によれば、ここには、世界遺産の修道院回廊や、私の好物の、おいしくて有名なブドウがあるそうです。これを見て、この町にくるのを楽しみにしていました。キャンプ場にチェックインして、テントを設営し、荷物をおいて、すぐに町の見物に出かけました。
「海のむこう・・・」の詳細は、ここ「運河を巡る旅 その2 ~ガロンヌ運河後編~」をクリック。

DSC028123.jpg
まず、サン・ピエール修道院を目指しました。途中に、大きな彫刻のある水飲み場がありました。「モワサック、澄んだ水源と黄金のブドウの町」と、この彫刻の横の石碑に刻まれていました。
モワサックのシャスラ種ブドウが、1971年、フランスで、果物として初めて、AOC(原産地呼称統制)を獲得したのだそうです。
きょうは、日曜日なので、店は閉まっているので、買うことはできません。明日、探してみようと思いました。しかし、なにか、タイミングが悪くて、食べられないなという悪い予感がしました。
(予感は当たってしまいました。このブログを造るために、インターネットの、モワサックの観光案内を調べると、AOCシャスラを得るためには、その生産農家を訪問する、とありました。普通の店では、買えないのかもしれません。)

DSC028163.jpg
泉とブドウの石像をすぎると、サン・ピエール教会が見えてきます。

DSC028173.jpg
行き過ぎてしまいました。そのおかげで、この修道院が、鉄道によって、真っ二つに、分断されてしまったという現場を、陸橋の上から見ることができました。

DSC028223.jpg
登ってきた坂道を下り、今度こそ、修道院の前に出ました。タンパン(出入り口上部)の彫刻は、12世紀初めのものだそうです。

DSC028213.jpg
入口左わきの彫刻と観光客の少女。

DSC028233.jpg
入口右わきの彫刻。物凄い古さを感じます。このまま、露出しておいていいものか、心配になるほどです。

ここ、モワサックは、サンチャゴ・デ・コンポステラ巡礼路のひとつ、「ル・ピュイの道」の通り道でもあります。1998年に、この巡礼路が世界遺産として登録されたとき、この修道院の回廊も世界遺産として登録されました。

DSC028183.jpg
修道院前広場の彫刻。

モワサックの観光案内所が、この広場の端にあります。世界遺産の修道院回廊は、そこから入場するようになっています。案内所に入るとき、自転車のチェーン錠を忘れたことに気が付きました。鍵をかけないで、見物しようかとも思いましたが、万が一の盗難が心配です。チラッと覗いただけで、見物は諦めました。
このため、今日は、シャスラのブドウ試食と世界遺産の修道院回廊見物のふたつが実現できませんでした。
明日、再チャレンジを、考えましょう。

DSC028203.jpg
修道院広場前の広場。右側の壁が修道院。

DSC028823.jpg
修道院前広場。後ろに彫刻が見えます。彫刻のある広場を、右へ行けば、観光案内所と回廊があります。

さて、そうこうしているうちに、お腹が急激に減ってきました。
修道院の周りに、カフェが数軒あります。夕食には、まだ早い時間ですが、なんとかしたいものです。

DSC028363.jpg
そのうちの、ひとつのカフェを覗いて、店のマダムに、
「何か、食べる物はないですか?サラダのようなものでも?」
と尋ねてみました。
すると、
「クロック・ムッシュー(フランス・パンを使ったサンドイッチ)のようなものなら作りましょう。」
という嬉しい答えです。
「大いに結構。お願いします。」
と食べ物にありつくことができました。

DSC028403.jpg
実際に出てきたのは、写真のようなもので、増々結構、でした。

DSC028393.jpg
マダムに、「私と修道院を入れて」と厚かましい注文をつけて、写真撮影をお願いしました。私も、自分で料理と修道院とを撮影しようとやってみましたが、なかなか難しいのです。
マダムは、写真の心得があるらしく、あちこちと場所を変えて、数枚の写真を写してくれました。これが、その中で一番よく目的に沿った写真です。

ここで食べていると、日本人の若い女性二人、韓国人四人(そのなかのおばあさんが日本人)、の日本人二組に出会いました。私は、「海のむこう・・・」を見るまで、ここを知りませんでした。世界遺産だけあって、モワサックの知名度は高いようです。

DSC028453.jpg
さて、一応、お腹の具合も収まったので、キャンプ場に引き上げることにしました。
ナポレオン橋を渡るため、タルヌ川までくると、川べりの公園でなにかやっています。
ペタンク地区グランプリ大会です。それもきょうが、最終日です。

DSC028493.jpg
グランプリ大会とあって、皆さん、真剣です。

DSC028503.jpg
ペタンク大会を見ていると、ジャン・ギャバンというか、リノ・バンチェラというか、そんな顔をしたおじさんが寄ってきました。モワサックに着いたとき、私が、キャンプ場への道を尋ねたおじさんです。
「先程はどうも」
とお礼を言うと、
「今、あの男とあの男が、チャンピオンを争っているのだ」
などと、教えてくれました。

DSC028483.jpg
どの男と、どの男か、忘れてしまいましたが、

DSC028463.jpg
上の三枚の競技者の写真のうちの二人が、チャンピオン候補です。

3241113w.jpg
こちらは、女子の部。大会ではなく、ただ遊んでいるだけかもしれません。

DSC028523.jpg
ペタンク競技というのは、周りの風景に溶け込んで、のんびりした感じが好きです。やったいるほうは、真剣なのでしょうが。
背景に、タルヌ川が流れています。

DSC028103.jpg
ナポレオン橋のたもとに、ホテル「ナポレオン橋」があります。

DSC028103a.jpg
ホテル「ナポレオン橋」の上に立つナポレオン。

DSC028533.jpg
ナポレオン橋。
この橋で、タルヌ川を渡って、キャンプ場へゆきます。よく見ると、キャンプ場への標識が出ています。川を渡ったら、すぐに左折です。
この橋が、なぜナポレオンという名前なのか、Wikipediaで調べても出ていません。

DSC028043.jpg
ナポレオン橋を渡ると、また、キャンプ場の標識がでてきます。一般的に、キャンプ場へは、このように、標識がよく出てくるので、探すのに苦労しません。
ここは、「ビドゥネ水車通り」です。この意味は、次回説明します。

そういうことで、今日は、世界遺産の修道院回廊とシャスラ種ブドウという、モワサックの肝心のふたつの写真を撮影することができませんでした。

モワサックのキャンプ場「ビドゥネ島」にて

7月21日(日) 44日目(4)Grisolles - Moissac

DSC028093.jpg
モワサックのキャンプ場、Camping de l'Ile du Bidounet のレセプション。詳しくは、ここをクリック。

DSC028723.jpg
受付を済ませて、キャンプ場の敷地に向かうとき、細い川にかかる、建物の橋を渡ります。
一体この建物やレセプションの建物は何だったのか、レセプションの女性に尋ねてみました。
すると、
「ここは、昔、水車でした。」ということです。
今、インターネットで調べると、かつて、モワサックには、九つの水車があったそうです。現在、残っているもの(建物)は、先に見た、ホテル・レストラン。これは、ル・グラン・ムーラン(大水車)と呼ばれています。そして、ここキャンプ場の、「ビドゥネの水車」だそうです。ここも、かつては、製粉工場だったと想像されます。

DSC028083.jpg
更に、受付嬢は、
「この水車の家は、グラフィック・デザイナーのフェルマン・ブイセ(1859-1925)の生まれた家でもあるのですよ。」
と私を手招きして、事務所の外に連れ出しました。
事務所入り口の横に石版が、壁の葉に埋もれてありました。(一番上の写真の入り口の左側)
そこには、「プティット・ムニエとプティ・エコリエ LU(小学生)の創作者」とも彫られていました。事務所の壁に、下の2枚のポスターが飾ってありましたが、そのためだったのです。

Bouisset_1893sm251113.jpg
プティット・ムニエのポスター。これは、チョコレートの宣伝ポスター。不二家のポコちゃん、ペコちゃんのように、フランスでは有名なポスターなのでしょう。(写真はインターネットより)

DSC028053n.jpg
LUというビスケット会社のプティ・エコリエのポスター。LUというビスケットは、今でもあります。
(この写真はキャンプ場のレセプションに飾ってあったものを撮影)

DSC028073.jpg
キャンプ場からの眺め。さきほど見てきた、ペタンク大会会場が向こう岸に見えます。

DSC028673.jpg
キャンプ場は、タルヌ川に面しているのですが、川岸は、キャンピング・ハウスやキャンピング・カーに割り当てられているため、テントを張る場所からは見えません。それでも、落ち着いた、感じの良いキャンプ場です。
写真奥のキャンピング・ハウスの向こうがタルヌ川です。

DSC02854.jpg
テントから歩いて50メートルほどの、キャンプ場のタルヌ川にでてみました。

DSC028553.jpg
だんだん日が暮れてきました。

DSC028573.jpg
ぼんやりと川を眺めていたら、左手の甲に、トンボが止まっていました。

DSC028583.jpg
キャンプ客が釣り糸を垂れています。向こうには、きょう渡ってきた、カコール運河橋が見えます。

DSC028613.jpg
カコール運河橋。
うしろに覗いているのは、鉄道の鉄橋です。

DSC028683.jpg
綺麗なカコール運河橋のシルエットと、川をゆくボートのさざ波。

DSC028693.jpg
日も沈み始めました。
これが、アウトドア・ライフのキャンプの面白さです。
モワサック、素敵な町でした。

今日の走行距離:52km
累計走行距離:1976km