ハンガリーのドゥナキリチ

7月19日 アムステルダム出発から、60日が経ちました。残すところ、あと、10日ばかりです。スロヴァキアの首都、ブラチスラヴァを出発して、ハンガリーに入ります。そして、ドゥナキリチというところにある、キャンプ場を目指します。ハンガリーでは、ドナウ河は、ドゥナ河と呼ばれています。
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ハンガリーのドナウ川(岩波新書「ドナウ河紀行」より)
ブラチスラヴァから、ブダペストまでのドナウ河は、約270キロあります。ドゥナキリチは、ブラチスラヴァと、ジェールとの間にあります。

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昨日、渡ってきた橋で、再び、ドナウ左岸から、右岸に渡ります。左岸に渡って、振り返ると、左に、お城があって、ブラチスラヴァの街並みが続いています。

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しばらく、スロヴァキア領の、大きな土手を走ります。すると、ハンガリーの国境です。西欧ほど、自転車の標識が、整備されていないので、地図と、よく見比べながら走ります。スピード違反は、していない筈なのに、一瞬、びっくりしました。

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ハンガリーに入ると、自転車専用道路ではなく、田舎の家並みの間を走ることが、多くなります。典型的な、ハンガリーの田舎の道。私が、子供のころ、半世紀以上も前に、帰ったような、風景です。

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ドゥナキリチ・キャンプ場のレセプション。入り口、左手に、「2002年8月16日 182cm」と札が貼ってあります。ここまで、ドナウが、氾濫しました。このキャンプ場は、ひとり、一泊、3ユーロ。2001年版の bikeline Donau-Radweg 3 の地図に示された場所に、キャンプ場がありません。現地の人に、尋ねながら、探すのに一苦労しました。
きょうの走行距離:43キロ。アムステルダムからの累計:2,963キロ。

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このキャンプ場には、カヌーの講習を受ける、団体客が多く、その人たち用のパンと少女。レセプションにて。

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キャンプ場。カヌーの講習を受ける、ハンガリー人の団体客のテントで、あとから、いっぱいになりました。黄色いテントが、私のもの。河はドナウの支流です。

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キャンプ場。カヌーの合間に、こうして、飛び込んだり、バレーボールをしたりしていました。すべて、ハンガリー人の団体で、外国から来た旅人・サイクリストのような人は見かけませんでした。私も、水に入ってみましたが、しびれるほどの、冷たさでした。

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キャンプ場にて。真ん中の男の子は、英語が得意らしく、私に、Where do you come from? などと、英語で問いかけてきます。それを、他のふたりに、からかわれているところです。
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稚内から鹿児島までの距離を完走

7月20日 アムステルダム出発から、61日目。ドゥナキリチから、リポットまで。
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ドゥナキリチとリポットは、ブラチスラヴァとジェールとの間にあります。
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ハンガリーに入ると、自転車専用道路が少なくなります。車が少ないので、助かりますが、車が通ると、かなりのスピードで走ってゆきます。

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ハンガリーに入ると、ヒマワリ畑が多くなります。

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あちこち見物しながら、ブラブラ走っていたら、地図に載っていない、サイクリング・ロードが新設されていました。遠回りですが、この道を走ってみました。写真の井戸は、新しく作られものです(実用ではない)が、あちこちに、このような古い井戸があります。馬に水を飲ませたそうです。

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ハンガリーの田舎のスーパー。ハンガリーには、ABCとか、CBAというスーパーがあります。品数が少なく、スーパーというより、万屋(よろずや)さんといった、感じです。ドイツやオーストリアでは、日曜日は、店が休みで、買い物ができませんでした。ハンガリーでは、開いています。カルヌンツムのキャンプ場に、洗濯物を干すロープを忘れてきたので、このスーパーで買いました。
上の写真は、ABCというスーパー、下は、CBAというスーパー。
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たまには、車の代わりに、馬車も通ります。

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リポットのキャンプ場。建物は、休憩室・炊事場・トイレ・シャワー室です。

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リポットのキャンプ場。ひとり、一泊:10ユーロ。スロヴァキアやハンガリーの通貨は、まだ、クローネやフォリントで、ユーロにはなっていません(2008年当時)。しかし、ユースホステルやキャンプ場では、どちらの通貨で払うか聞かれたので、ユーロでも支払ができました。現地の人は、翌年(2009年)には、ユーロになると言っていたので、もう通貨は、ユーロに変っていると思います。

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リポットのキャンプ場にて。新しく買ったロープは、豪快に長いものです。木と木の間隔がかなり遠くても、大丈夫です。

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このあたりのドナウ河の幅は、広くなり、自然のまま、このような洲を作っています。地図を見ると、ドナウは、ずっと遠くを、流れています。キャンプ場の裏から。

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キャンプ場入り口の向かいは、温泉プールです。その横に、宿屋兼レストランがありました。そこで、食べたハンガリー風ポーク・カツレツ(ドイツ語で)です。余りにもおいしいので、これからの旅先でも食べようと思って、名前を書いておきました。Magyaros sertesszelet です。このあと、いくつかのレストランで、これを見せて注文しました。「了解!」とすぐに通じます。しかし、これと同じように、おいしいものには、出会いませんでした。この時の、料金です。
ハンガリー風ポーク・カツレツ   840フォリント(1フォリント0.6円として、500円)
茹でたジャガイモ         200     (120円)
キャベツのサラダ         250     (150円)
赤ワイン 500mL        300     (180円)
合計                       (950円)
値段は、西欧の半分くらいです。一般にこんなものですが、都会の外国人相手のレストランなどでは、逆に、西欧より高くなることがあります。ボラレルということもあります。気を付けなければなりません。(これは、2008年の感想です。)
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ハンガリー風ポーク・カツレツのおいしいレストランにて。着ている服は、パジャマ兼サイクリング以外の外出着です。但し、大都会などでは、さすがに、恥ずかしくて、これでは歩けません。サイクリング・ウエアにしています。
この日の走行距離:41キロ。アムステルダムからの累計:3,004キロ。走行距離自体に、余り意義を置いてはいませんが、さすがに、遠くきたもんだと、感慨に打たれます。ちょうど、北海道の北のはずれ、稚内から、九州・鹿児島までの距離です。

リポットから ジュールまで

7月21日 アムステルダム出発から、62日目。リポットから、ジュールを目指します。20キロ余りしかありません。ジュールは大きな町ですが、2005年には素通りしたので、今度は、ゆっくりしようと思います。ジュールには、適当なキャンプ場がなく、どこか安宿でも探してみようと思って、出かけました。
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ハンガリーのドナウ河(岩波新書「ドナウ河紀行」より)

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途中の村の広場に飾られた、ワイン搾(しぼ)り機。その後ろに見える家は、郵便局。

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相変わらず、ヒマワリ畑。

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ハンガリーの田舎の風景。60歳代の私には、昔懐かしい気持ちにさせられます。

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???道端にあった木の彫刻群ですが、なんだか分かりませんでした。

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村を抜けると、こんな景色が続きます。

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キャンプ場にて。ジュールに、2005年に来たときには、あるべきキャンプ場を、見つけることができませんでした。今回は、自転車で走っていたら、探さずに、ジュール中心街の手前1キロのところ、絶好の場所に、キャンプ場がありました。キャンピング・カーは入れない、テントと貸別荘だけの小さなキャンプ場です。個人の庭を解放したという感じです。トイレやシャワーも、個人の家についているようなものが、ひとつずつありました。写真のように、テーブルとイスが使えました。ひとり、一泊:2,000フォリント(1フォリント、0.6円として、1,200円)。きょうの走行距離:27キロ。アムステルダムからの累計:3,031キロ。

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ジュールの中心街。ジュールは、昔から、交通の要衝として栄え、また、司教座が置かれた11世紀からは、宗教の中心地としても栄えた町だそうです。

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ジュールの市庁舎。

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ジュールの中心街。

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ジュールの船上レストラン。

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ジュールは、モショニ・ドナウ河、ラーブツァ河、ラーバ河の合流点にあります。ここは、モショニ・ドナウ河とラーバ河の合流点。

スロヴァキアのコマルノ と ハンガリーのコマロン

7月22日 アムステルダム出発から、63日目。ハンガリーのジュールから、ドナウ河を超えて、スロヴァキアのコマルノを目指すことにしました。これが、大誤算でした。土手道を行けば、砂利道で、自転車には向きません。一般道に出ると、交通量の激しい道路です。地図では、サイクリング・コースになっているのですが、道を間違えたのかもしれません。最後には、大雨が降ってきました。
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コマルノは、ジュールとエステルゴムの間にあります。

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ハンガリー・スロヴァキア国境。向こうに見える鉄橋は、ドナウ河を渡る橋です。

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このレストランの左横に、キャンプ場があります。ヨット・クラブにも、なっているようです。きょうの走行距離:56キロ。アムステルダムからの累計:3,087キロ。

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キャンプ場のレストラン。翌日も激しい雨です。やむを得ず、ここに二泊しました。

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無情に降り続ける雨。レストランのテラス。ドナウ河を挟んで、こちらが、スロヴァキア、向こうは、ハンガリーです。

7月24日 アムステルダム出発から、65日目。この町の名前は、コマルノです。「困るの」と覚えやすい名前です。ドナウ河を隔てた、向かいのハンガリーの町の名前は、コマロンです。「困るん?」と覚えています。雨が、あがりました。テントをたたんで、荷物を自転車に積んで、コマルノの町の見物に出ました。
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町の観光化を視野に入れて、復興の真っ最中です。まだ、未完成です。これは、2008年の写真ですが、2011年には、もう活気を帯びていることでしょう。

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おそらく、建物は、昔の姿に復元しているのでしょう。

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ここは、まだ、道路を整備中。

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こちらは、既に営業している街並み。

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婦人服店。ボディ・コンの洋服が多い。

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ハンガリーへ渡る橋の、手前にあったホテル(スロヴァキア側)。

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スロヴァキアのコマルノ Komarno(手前)・ハンガリーのコマロン Komarom 国境のドナウにかかる橋。第一次大戦前、スロヴァキアのコマルノは、ハンガリー領でした。戦後、ドナウ河が国境となったため、スロヴァキアとハンガリーに分かれてしまいました。今でも、橋を渡る人の行き来を見ていると、同じ町という印象を受けます。しかし、2005年には、ここに税関があって、私だけは、出入(ではい)りに、それぞれ、20分くらい調べられました。今は、税関の建物もありません。ここから、また、ハンガリーへ入ります。

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ハンガリーのコマロンにも、キャンプ場があります。「温泉キャンプ場 Thermal Camping 」といって、温泉プールが、隣にあります。施設の点からも、コマルノのキャンプ場より、優れています。この辺に泊まる場合は、こちらが、お勧めです。(2005年撮影)

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ハンガリー、コマロン側から見たドナウ河。

ハンガリーの船の宿 ボーテル・ヴィオりン BOOTEL VIOLIN

7月24日 アムステルダム出発から、65日目。
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ブダペストの飛行機出発まで、あと7日あります。エステルゴム2泊、センテンドレ2泊、ブダペスト3泊くらいのペースで、大丈夫です。

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国道1号線沿いの、サイクリング・ロードを走ります。いよいよ、ブダペストの名前が出てきました。

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きょうは、エステルゴムまで、行こうと思っていましたが、途中から、雨が降ってきました。急ぐ必要はありません。地図を見ると、近くに、キャンプ場があるはずです。Neszmely という場所です。左折して、ドナウ河岸にでると、キャンプ場はなく、船のホテルがありました。(翌日、分かったのですが、キャンプ場Eden Yacht Club Camping には、ひとつ早く、左折してしまいました。)

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珍しいので、泊まってみることにしました。船のロビー。船(ボート)のホテルで、ボーテルだそうです。名前は、Violin。

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船のデッキ。

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船上から見るドナウ河。

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ドナウ河の漣(さざなみ)。

船の宿のオウナーとスタッフと。(下の写真2枚)
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翌朝の朝食中、若い女性の新聞記者が来て、「どうして、このような自転車旅行をしているのか?ハンガリーの印象は?」の二点について、インタビューされました。その時の記事を、宿のマダムが、あとで郵送してくれました。この時の、詳細は、このブログのカテゴリ:宿とユースホステル「ハンガリーの船の宿」の項で紹介してあるので、省略します。