ドナウ川紀行 2010年 目次 

ドナウ川紀行 目次
Along the Danube
Contents

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ドナウエッシンゲンのドナウ源泉にある、母バールと娘ドナウの像

ドナウの旅 目次

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1.ドナウの源泉へ ドナウエッシンゲン
2.ドナウの浸み込み イメンディンゲン
3.ドナウ源流域を走る ジグマリンゲン
4.青い谷の青い壺 ブラウボイレン
5.ロマンチック街道との出会い ドナウヴェルト
6.ドナウの突破 ヴェルテンブルク修道院
7.雨のレーゲンスブルク
8.パッサウ、ドイツ最後の町
9.ドナウの輪 シュレーゲン
10.マウトハウゼンの大嵐
11.グラインの小劇場
12.カール・マルデンの宿 クライン・ペヒラーン
13.メルク修道院とヴィレンドルフのヴィーナス
14.バッハウ渓谷のラインリースリング
15.デュルンシュタインの寅さん
16.アッチラ大王、トゥルンに出迎える
17.クロスターノイブルク、最後のキャンプ
18.ウイーンに到着

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ウイーンといえば、私にとっては、何と言っても、映画「第三の男」です。
プラーター公園の大観覧車。
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ドナウの源泉へ ドナウエッシンゲン 

ことし(2010年)も、夫婦ふたりでの、自転車のんびり旅です。家内にとっては、昨年(2009年)に続いて2度目の自転車ツーリングです。家内といろいろ話しているうちに、この種の旅行は家内にとって、余り、好きではない、ということが分かってきました。好きではないことに誘うのは、可哀そうなので、今年を最後に、もう家内を誘わないことにしました。そういう訳で、これが、家内にとって、二度目で、かつ最後のヨーロッパ自転車旅行になるわけです。

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輪行バッグに入れられた自転車2台。

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リヤバッグ 4個、フロントバッグ 2個と、ヘルメット。
自転車2台と、リヤバッグ4個は、事前に、宅配便(ABCサービス tel:03-3545-2800)で、成田空港へ送りました。

最後のツーリングを飾るために、私の考えられる最高のサイクリング・コースを選びました。ドナウ源流からウイーンまでの「ドナウ河サイクリング・コース」の中でも、白眉のところです。このコースは、今回で、私にとっては3度目です。うまく案内できるはずです。
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成田空港で、待機するスイス航空の飛行機。

2010年5月10日成田出発、同日、スイスのチューリッヒ着。インターネットの天気予報で、あらかじめ知っていましたが、天気はその通りの雨と寒さです。
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上空から見たスイスは、良さそうな天気でしたが、下界はやっぱり雨でした。

雨のために、チューリッヒ空港ホテルに、4泊してしまいました。このホテルを選んだのは、空港からホテルまで大きい荷物(つまり自転車)を積めるトレーラーを引っ張った送迎バスがあり、ホテルの目の前をライン河に出られるサイクリング・ロードが走っていること、からです。

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チューリッヒ空港のホテル・バス待合所にて。

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ホテルの前の道。黄色い矢印の付いている道が、サイクリング・ロードです。

5日目もまだ雨です。いくら、のんびり旅行といっても、いつまでもこうしていられません。自転車を組み立てて、5月14日、小雨の中、出発することにしました。ここから、ドナウ源流のあるドナウエッシンゲンまで自転車で行くには、まずライン河に出て、ライン河からボーデン湖へ、それから山越えをしなければなりません。これは家内にとってはきついので、鉄道で行くことにしました。チューリッヒ空港駅で行き方と時刻表を親切に作ってくれました。まず10キロほど先のビューラッハ駅(スイス)まで自転車で走り、その駅から鉄道で、ドイツのジンゲン駅へ、ジンゲン駅で乗り換えてドナウエッシンゲン駅(ドイツ)まで行きます。
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スイス・ビューラッハ駅

自転車でそのまま乗り込める電車も、駅で教えてくれました。ビューラッハ駅まで自転車で行くのに、グラッテン川サイクリング・ロードというのを通ります。途中、橋の下をくぐるサイクリング・ロードが川の増水のために、冠水していました。雨続きなので、悪い予感がしました。

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グラッテン川。普通なら、橋の下は、細い川が流れ、すぐ横に、サイクリング・ロードが走っています。それが、増水のために、見えなくなっています。

ドナウ源泉のあるドナウエッシンゲンは、私ひとりでは、自転車で、既に二度来たことがあります。周知の土地です。ドナウエッシンゲンでは、キャンプ場に二泊して、町の見物やドナウ源流を訪ねたりしました。

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自転車乗り込みOKの車両です。中は自転車優先席となっています。

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電車の窓に、乳母車と自転車優先のステッカーが貼ってあります。

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ドナウエッシンゲンの町の中心にある、カーニヴァルの道化像。

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ドナウ源泉 Donauquelle への標識。

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ドナウ源流の泉にある石像。母親が娘のドナウに、気をつけて行くのだよ、とでも言っているように、娘の行く東の方向を指差しています。周りの石碑には、海(黒海)まで2840キロメートル、標高678メートルとあります。

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ドナウ源泉に、斉藤茂吉の歌碑があります。茂吉は、1924年(大正13年)に源流を訪れています。

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ドナウ源流が、ブリガッハ川に流れ込む地点。

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ブリガッハ川とブレーク川が合流して、ドナウ河となる地点にある、記念碑。ここから、川は一本になり、ドナウ川という名前になります。

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左後方からブリガッハ川、右後方からブレーク川が流れてきて、ここで合流して、ドナウ川と名前を変えて、前方に流れていっています。

5月16日、小雨の中、1、000キロ先のウイーンを目指してドナウエッシンゲンを出発しました。いよいよ自転車の旅の本格的スタートです。このドナウエッシンゲンからパッサウまでは、ドイツ国内を走ります。昨年のライン河ツーリングでは、疲れのせいや、遅れを取り戻すために、途中で汽船や鉄道を利用しましたが、今回は自転車だけでいきたいネ、と話しながら・・・

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ドナウエッシンゲンのキャンプ場。

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キャンプ場、出発の朝。キャンプ場の料金:大人二人、テント一張り、一泊、16.50ユーロです。

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いよいよ、ドナウ源流を出発。

ドナウの旅 つづく

ドナウの浸み込み イメンディンゲン

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ドナウ源流を出発して、10キロほど走ったところにある休憩所。

ドナウ源流のあるドナウエッシンゲンから26キロほど下流のイメンディンゲンという所に来ると、ドナウ河に不思議な現象がおこります。それまで流れてきた水が徐徐に地下に吸い込まれて、水がまったくなくなって川床を歩けるようになります。「ドナウの浸み込み」と呼ばれています。家内に見せてびっくりさせようと思い、河のそばまで連れて行ったら、川床が見えるどころか、急流となって流れていました。今年は雨が多いので、浸み込む量よりも雨の量のほうが多かったのでしょう。

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イメンディンゲンあたりのドナウ河(2008年6月15日)

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上の写真の場所から2キロほど下流で水が消えてしまう!(2008年6月15日)

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ところが今年は、河は勢いよく流れていた!真ん中の写真と同じ場所で。
今、思えば、これが、これから先の氾濫の前兆だったのでしょう。この時は、気が付きませんでした。
(2010年5月16日)

ドナウの浸み込みの詳細は、ライン・ドナウの旅「ドナウの浸み込みとアーハの源泉」をご覧ください。

つづく

ドナウ源流域を走る ジグマリンゲン

5月16日、ドナウ源流のあるドナウエッシンゲンを出発して、メーリンゲン泊。走行距離29キロ。

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ドイツ・ドナウ河サイクリング・ロードの標識

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メーリンゲンのホテル・レーベン(獅子屋)

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ホテルの食事。

5月17日、メーリンゲンからフリーディンゲンまで。走行距離23キロ。この間、ずーっと雨なのでホテル泊。キャンプの嫌いな家内は喜んでいます。
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フリーディンゲンのホテル。

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フリーディンゲンのホテルの食事。

5月18日、フリーディンゲンを出発して、39キロ走ったところで、ジグマリンゲン着。ようやく晴れ間が出てきたのでキャンプすることにしました。テントを張ってから、ジグマリンゲンの町に買い物に行って、帰ってきたら、またまた雨になりました。チューリッヒをスタートしてから、ここで累計115キロ走りました。スイスに着いてから9日経ちました。
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ドナウ源流域のサイクリング・ロード。野性味のある谷間の道を走ります。楽な道とはいえ、少しのアップ・ダウンはあります。ドナウ河もまだ早瀬という感じです。

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ジグマリンゲンへ行く途中の景色。崖の上にお城が見えます。

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ドナウ・サイクリング・ロードにある自転車道路標識。一番左側は Eurovelo 6(ユーロヴェロ6号線)のもので「大西洋から黒海まで」と書いてあります。左から三番目はドイツ・ドナウ、つまりドイツのドナウ・サイクリング・ロードのものです。この標識が要所要所にあって、これを見落としさえしなければ。地図なしで、少なくともウイーンまでは行くことができます。(源流から約1,000キロ)

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ジグマリンゲン・キャンプ場。テント一張り、大人二人で、一泊14ユーロ。

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キャンプ場から見た、ジグマリンゲン城。

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ジグマリンゲン城の前で。(下の写真も)

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ドナウの旅 つづく

青い谷の青い壷 ブラウボイレン

5月19日 激しくはありませんが、まだ雨が降っていて雨具はかかせません。ジグマリンゲンからツェルまで43キロ。この旅で1日に走った最長距離です。ツェルには、2005年に一泊し、2008年には挨拶に立ち寄った「アドラー」(Adler鷲という意味)というホテルがあります。その日は、そこに泊まって、主(あるじ)の老夫妻と元気で再会を喜び合いました。
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ホテル・アドラーの前で再会を喜んでくれる老夫妻(2008年挨拶に立ち寄ったときのもの)

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ホテル・アドラー。

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ホテル・アドラーの泊まった部屋のバルコニー。

5月20日 ツェルからエーインゲンまで33キロ。
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ツェルで鉄橋を渡るサイクリング・ロード。下をドナウ河が流れています。

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エーインゲンは、「ユーロヴェロ6」のコースです。「ユーロヴェロ6」は、大西洋から、黒海までの、長距離サイクリング・コースです。この町に、ハンガリーのエステルゴムまでの自転車標識がありました。836キロとあります。

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エーインゲンの町の中心広場にある、噴水。

5月21日 エーインゲンからは、ドナウ河をちょっと離れて、寄り道をします。「青い壷」という美しい泉を訪れるためです。そこまで行くのに「青い谷」という谷間のサイクリング・ロードを通ります。「青い壷」(ブラウトプフ)という泉はブラウボイレンという町のはずれにひっそりと隠れています。
きょうは22キロ走り、これで、チューリッヒからの累計走行距離は213キロとなりました。
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「青い壷」へ向かう「青い谷」のサイクリング・ロード。

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ブラウトプフ(青い壷)

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ドイツの小説に出てくる、「青い壷」の底に住む水の妖精像

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妖精像の前にて。

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ブラウトプフ(青い壷)のすぐ横にある同名の泊まったホテル・レストラン。雨続きでも、家内は、テントに泊まらずにすんで、喜んでいます。

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ホテルの前にて。

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ホテルの前の通り。左側一番奥がホテルです。その裏に「青い壺」があります。

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ブラウボイレンの町。

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ブラウトプフのホテルの朝食。

ドナウの旅 つづく