オランダ・ノルトワイクのユースホステル Stayokay Noordwijk Netherlands 

期間:2008年5月20日から、7月31日までの、約2か月と10日、オランダのアムステルダムから、ハンガリーのブダペストまでを、ひとりで、自転車で走りました。

距離:約3,200キロになりました。3,200キロというのは、北海道の最北端、稚内から、九州南端の鹿児島まで行って、更に、熊本まで引き返した距離に相当します。

コース:ほとんどを、ライン河サイクリング・ロードと、ドナウ河サイクリング・ロードを走りました。ライン河サイクリング・ロードは、オランダのロッテルダムから、スイスのボーデン湖までを走りました。ドナウ河サイクリング・ロードは、ドイツのドナウ河の源流から、ハンガリーのブダペストまでを走りました。

これから、その旅の報告をしていきます。それぞれのサイクリング・ロードの、主な部分を、紹介できると思います。

5月20日 成田出発。成田空港開港30周年記念で、お坊さんがたくさんで、お祓いをしていました。

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成田空港開港30周年。

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成田空港での自転車(青い輪行バッグの中)と荷物。

飛行機での輪行のやり方:

自転車に装着するバッグは5個あります。ハンドル・バッグx1、フロント・バッグ(小)x2、リヤ・バッグ(大)x2、です。飛行機に乗るときは、ハンドル・バッグ1個とフロント・バッグ1個を、それぞれ、リヤ・バッグに入れます。カウンターで、自転車とリヤ・バッグ2個を預けます。残った、フロント・バッグ1個と、ウエスト・ポーチ、それに、ヘルメットを手に持って、飛行機内に持ち込みます。
この回は、航空会社はオランダKLM航空を使いました。自転車の運賃は、片道80ユーロでした。

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KLM航空エコノミーの機能的食事。

同日 オランダ・アムステルダム(スキポール)空港到着。空港から、どう出発するか、いろいろ手が、あります。
(1)自転車を組み立てて、出発するか?
(2)空港ホテルに泊まるか?
(3)自転車で出発しやすいように、どこか、小さな町まで行って泊まるか?
(1)は、面倒です。(2)の場合、空港ホテルは、値段が高そうだし、空港から自転車で出発するのは、道を探すのに、不安があります。結局、ノルトワイクという田舎に、ユースホステルがあるので、そこまで、タクシーで行く(3)案にしました。ちょっと、遠いので、タクシー代が、チップ込みで、70ユーロかかりました。ここは、2004年の「ツール・ド・ヨーロッパ」で、来たことがあります。すぐに、海岸沿いのサイクリング・ロードがあります。

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ノルトワイク・ユースホステルのシャワーとトイレ。部屋に付いていました。ユースホステル宿泊費は、夕食・朝食込みで、35ユーロでした。

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ユースホステルの部屋。6人部屋をひとりで使用。着いた翌日、自転車を部屋の中で、組み立て(ユースホステル規則違反?)。

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ユースホステルには、ほとんど客が、いませんでした。朝食のときに、同じサイクリストだということで、若いイギリス人女性が食堂で話しかけてきました。出発の時に、また出会いました。彼女はこれから、北を目指し、私は南を目指します。同じ色の ortlieb のリヤ・バッグを付けていました。ヨーロッパの大半のサイクリストが、このバッグを使っています。後ろに、私の自転車が見えます。

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自転車の組み立ても終わり、自転車で出発する、第一日目。
このユースホステルの近くに、チューリップで有名な、キューケンホーフ公園があります。そのチューリップ祭りが、ちょうど終わったばかりでした。

5月21日 ノルトワイク出発。まず、ライン河口にあるロッテルダムを目指します。

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オランダの海岸を走ります。オランダ人老夫妻が、日本の自転車を、珍しそうに見ています。

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オランダのデューン(砂丘)。砂丘には、人間と自転車しか入れません。

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オランダの有名な保養地、スケベニンゲン(助平人間)の海岸を走っていきます。

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スケベニンゲンの海岸。

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フルークテンブルクのキャンプ場。基本的には、キャンプをしながら、旅をするつもりです。ヨーロッパの主な国では、ワイルド・キャンプ、つまり、キャンプ場以外でのキャンプは、禁止されています。
別項(カテゴリ:「自転車と人と」)で紹介した、6か月間、ツーリングするという、ドイツ婦人のサイクリスト(青い服)が、後ろで立ち話をしています。緑のテントと、右側の自転車が、私のものです。
最初のキャンプ地だったので、私はよく気がつきませんでしたが、料金が、一泊28ユーロと、異常に高いキャンプ場でした。くだんのドイツ婦人が、この料金じゃ、ホテルに泊まれる、と憤慨していました。
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ヨーロッパを6か月間、犬と一緒に、ツーリングするという、ドイツ婦人サイクリスト。後ろの緑色のテントは、私のもの。

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テントを張っていたら、キャンピング・カーで来たこどもが、手伝いにきてくれました。いいから座っていなさい、と言ったら、おとなしく座っていました。こどもとの会話は、日本語で通じます。

ノルトワイクからフルークテンブルクまで、きょうの走行距離、64キロ。

ライン・ドナウの旅 つづく
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ライン河サイクリング・ロードの始まり キンダーダイクの風車

5月22日 フルークテンブルクから、ロッテルダムを経由して、ドルドレヒトまで、73キロ走りました。アムステルダムからの累計(以下同じ)は、137キロになります。

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ロッテルダムのライン河口を走るサイクリング・ロード

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ロッテルダム、ライン河口

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ロッテルダムの勝鬨橋。運河を船が通るので、橋が、はね上がっています。電車も、車も、自転車も、歩行者も待っています。オランダは、運河が縦横に走っていて、船が頻繁に通るので、このような光景が、あちこちで、見られます。

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ロッテルダム下町のトルコ人経営の果物屋さん。

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ドルドレヒトのユースホステル De Hollandse Biesbosch と同じ経営のキャンプ場。ユースホステルのすぐ脇にあります。オランダのユースホステルは、ユースホステルという名の代わりに、Stayokay (ステイオーケイ)という名で統一されているようです。テーブルの一番右に置いてあるのは、トランジスター・ラジオです。こういう所で、好みの音楽を流している放送局に出会うと、もう何にも要りません。演歌をやっていれば、最高なのですが、なかなか見つかりません。

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ドルドレヒトのキャンプ場。料金はテント一張り、大人ひとり、一泊(以下同じ):8.50ユーロ。これが、大体、普通ですから、昨夜のキャンプ場の28ユーロというのが、いかに高かったか、お分かりでしょう。キャンプの旅の良いところは、アウトドア・ライフの楽しみと共に、何泊しても、宿代が気にならないことです。

5月23日 キンダーダイクという場所に、オランダの風車が一番多く残っているということです。ドルドレヒトに2泊することにして、キンダーダイクへ行きました。本日走行距離、47キロ。累計、184キロ。

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ドルドレヒトから、キンダーダイクへ行く途中に乗る、渡し船

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キンダーダイクの風車

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オランダで、どんなに自転車道路が発達しているかという例。ロータリーの一番内側が自動車道路。外側(赤色の道)が自転車専用ロータリーです。歩行者・自転車優先ですから、車は、歩行者や自転車が通っているときは、停止します。今、自転車を止めてある道は自転車専用道路です。歩行者は自転車より優先ですから、横断歩道に歩行者がいるときは、自転車は停止して待ちます。ドルドレヒト郊外で。

ライン・ドナウの旅 つづく

ライン河サイクリング・ロード:オランダのキャンプ場、ミリンヘン、オランダ国境の町

5月24日 ドルドレヒトからウッドリヘムへ、44キロ。累計、228キロ。

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ドルドレヒトを出発して、すぐに、渡し船で、Nieuwe Merwede 河を渡ります。

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すぐにまた、渡し船で、Steurgatという小さな川を渡ります。船賃はどちらも、人と自転車で、1ユーロです。

5月25日 ウッドリヘムからヘーレワールデンへ、46キロ。累計、274キロ。

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ヘーレワールデン・キャンプ場。ワール河とマース河に挟まれた、マース河に出る港の横にあります。港の向こうに、私のテントが張ってあります。寒くて、通りに、11℃の気温表示がありました。キャンプ一泊、7ユーロ。

5月26日 ヘーレワールデンからミリンヘンへ、71キロ。累計、345キロ。

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ミリンヘンへの途中、サイクリング・ロードからの景色。ミリンヘンは、オランダとドイツの国境にある、オランダ最後の町です。キャンプ場に、テントの客は私ひとりでした。糖尿病になってから、アルコールを控えています。オランダ最後のキャンプを記念して、今回の旅で、最初の缶ビール1本を空けました。苦くて、こんなにおいしいビールを好きなように、飲めないなんて、悲しいことです。キャンプ一泊、8ユーロ。

ミリンヘン・キャンプ場の写真は、「日本人サイクリストとの出会い」を参照してください。

ライン・ドナウの旅

オランダのキャンプ場で、日本人サイクリストとの出会い

5月27日 ミリンヘンのキャンプ場で、朝、起きたら、隣に日本人の男性がキャンプしていました。

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ミリンヘン・キャンプ場。右側がMさん、左が、私。うしろにあるのが、われわれのテントです。

私が眠った後、遅く到着して、キャンプ場の管理人から、日本人がいるということを聞いて、知っていました。こんな、分かりづらい田舎のキャンプ場で、しかも、泊まっているテント族は、われわれふたりだけです。そこで、日本人が出会うとは、奇遇としか、いいようがありません。町田市から来た、Mさんです。勤続20周年記念の10日間の休暇を利用して、自転車を持ってヨーロッパに来たそうです。日本では、オートバイで、ツーリング・キャンピングをよくしているそうです。アムステルダムからフランクフルトまで行くとのことです。しばらく、一緒に走ることにしました。

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オランダ(手前)・ドイツ国境を超えて、ドイツに入ります。青い看板には、「ドイツ連邦共和国」と書いてあります。手前の自転車(赤いバッグを積んでいる)は、Mさんのもので、ドイツの折り畳み式自転車 BD-1 です。

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ドイツ最初のキャンプ場、フーゼンに到着。ふたりの出会いと、ドイツ入国に、乾杯。Mさんの持っているワイン・グラスが素敵です。

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乾杯。後ろに、私の自転車と洗濯物があります。着ている黒い服は、パジャマ兼サイクリング以外の外出着です(速乾性)。ただ一回だけ、さすがに、パリの街の中は、これで歩けず、サイクリングの服装にしました。

ミリンヘンから、フーゼンまで、41キロ、累計:386キロ。

5月28日 フーゼン出発。

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フーゼン・キャンプ場のトイレ・シャワー室などの建物。一人一泊:6ユーロ。

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出発の朝。フーゼン・キャンプ場のレセプション前で。

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途中の町の広場で。

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クサンテンの町で。

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クサンテン駅前にMさんを見送ります。アムステルダムからフランクフルトまでは、800キロほどあります。普通なら、一週間ほどで、走れる距離では、ありません。Mさんは、サイクリングと電車の輪行を交えて、行くそうです。これは、Mさんが、クサンテン駅から、電車に乗って行くので、駅まで見送って別れたときのものです。限られた時間で、不慣れな土地で、何回かサイクリングと電車の輪行を繰り返し、いろいろな珍道中をしながら、フランクフルトまで行ったそうです。このことは、日本に帰ってから、Mさんとの、e-mail の交信で教えてもらいました。

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クサンテンの街。自転車のうしろに、リヤ・バッグを付けて、後ろの荷台に、テントを積んでいます。後ろに重心がかかり過ぎるので、アムステルダム出発以来、フロントのバッグを探しています。置いてある自転車屋さんが、なかなか見つかりません。前の荷台には、輪行バッグをビニール袋でくるんで、積んであります。また、お湯を沸かすのに使う、キャンピンガスは、飛行機に持ち込めないので、持ってきていません。これも探しているのですが、まだ見つかりません。

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ライン河の観光船。

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ラングスト・キールストのキャンプ場。前をライン河が流れています(右から左へ)。一泊料金:10ユーロ。キャンプ場の名前が「755」です。ライン河には、通る船から見えるように、岸辺に大きく数字で、キロメートルを表示しています。このキャンプ場の岸には、755の表示があるからです。どこから、測って、755キロなのか聞いたら、ボーデン湖からという返事でした。河の名前が、オランダではワール河だったのが、ドイツに入ると、ライン河になりました。

フーゼンからラングスト・キールストまで、104キロ、累計:490キロ。

ケルンの水

5月29日 ラングスト・キールスト(左岸)から、デュッセルドルフ(右岸)経由、シュトゥルツェルベルク(左岸)まで。

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ラングスト・キールストのキャンプ場の対岸に、由緒ありげな町が見えました。翌日、渡し船で、対岸(ライン右岸)に渡ってみました。カイザースヴェールトという町でした。ところが、渡ったとたんに、暗雲たちこめ、大雨です。写真は、幼稚園児と一緒に、渡し船の来るのを、待っているところ。

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大雨のあとの、カイザースヴェールト(右岸)。

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今度は、ライン右岸を走ります。

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デュッセルドルフの港を通過します。

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また、左岸に渡って、シュトゥルツェルベルクのキャンプ場に到着です。通っていく船は、寝室を備えた、遊覧船です。たとえば、オランダのロッテルダムから、スイスのバーゼルまで行くのでしょう。

きょうの走行距離:44キロ、累計:534キロ。

5月30日 シュトゥルツェルベルクから、ケルン経由、ローデンキルヘンまで。

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きょうは、左岸を走ります。サイクリング・ロードは、舗装されていない、こんな道もあります。

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前方に、ケルンの大聖堂が見えてきました。

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ケルン大聖堂。ラインの河岸から、ここまで、自転車を運び上げるのは大変でした。

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大聖堂前の広場にある、化粧水、「オー・デ・コロン 4711」の店。「オー・デ・コロン」は、フランス語で、「ケルンの水」という意味です。化粧品の名前の4711は、製造元のある通りの番地だと聞きました。

ケルンの旅の記事は、ここをクリック。

きょうの走行距離:50キロ、累計:584キロ。

5月31日 ローデンキルヘンから、ボン経由、メーレムまで。

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ライン河サイクリング・ロード(ケルン・ボン間)。左の道はレストランへの入り口。

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ボンを流れるライン河と、サイクリング・ロード。

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サイクリング・ロード脇の公園(ボン)

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メーレムのキャンプ場。一泊:9ユーロ。ここ3日間、ずーっと雨でした。しかも、ただの雨ではなく、稲妻・雷鳴・どしゃぶり、です。後ろに見える、キャンピング・カーは、旅行者のものではありません。別荘として、長期に、固定して使われているものです。塀で囲んで、花壇や畑を作ったりしています。ここの町のスーパーで、安くて、おいしいワインを見つけました。念のために、書きとめておきます。Rheinhessen 2007er Alsheimer Rheinblick Spaetlese Praedikatswein。 なんと、フル・ボトル、2ユーロです。

きょうの走行距離:44キロ、累計:628キロ。