悪い知らせ

2017年4月3日

私の「のんびり歩くヨーロッパ」の航空券は、「格安海外航空券のフリーバード」で予約・購入しています。
今年の往路の便は、スカンジナビア航空で、次の通りです。
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5月下旬のある日
11:10 成田発
15:30 コペンハーゲン着
同日
17:00 コペンハーゲン発
18:55 パリ着

先日、フリーバードから「重要なお知らせ」ということで、メールが入りました。
またか?と嫌な予感がしました。
というのは、昨年2016年にも、同じように、予約後に「重要なお知らせ」という連絡が入りました。
「予約していたトルコ航空のサンティアゴ・デ・コンポステラ発ビルバオ行きのフライトがキャンセルになりました。サンティアゴ空港からの便はなくなりましたので、ビルバオ空港かマドリッド空港に変えて下さい。」と言うのです。
と簡単に言うけれど、サンティアゴからビルバオまでは、約450キロ、マドリッドまでは、約600キロもあります。折角、サンティアゴからのフライトで、簡単に帰国できると思っていたのが、駄目になってしまいました。やむを得ず、サンティアゴから、陸路で、どちらかの空港に移動しなければなりません。ビルバオより、マドリッドのほうが、交通の便がよさそうです。サンティアゴからマドリッドまで、電車で行き、マドリッドからのフライトで帰国しました。
いやな予感がしたのは、こんな経緯があるからです。

今回のメールを読むと、やはり、フライト変更の知らせです。
「往路乗り継ぎの、コペンハーゲン発パリ行きのフライトが早まりました。そのため、乗り換えが間に合わなくなりました。(次の通り)翌朝の便に変えてください。」というものでした。フリーバードに電話して、コペンハーゲンで一泊しないで済むような、もっと遅い便がないのか尋ねましたが、案の定、無いとのことです。やむを得ず、翌朝のフライトに変更するのを了承しました。

5月下旬の当初予定日
11:10 成田発
15:30 コペンハーゲン着(泊)
翌日
08:25 コペンハーゲン発
10:20 パリ着

このために、パリ到着が一日遅れます。パリの宿一泊分を無駄にして、コペンハーゲンの宿を一泊予約しなければなりません。パリの宿は、返金不可で料金は支払い済みです。幸い、パリの宿は、一泊33ユーロの安宿なので、被害はたいして大きくありません。
それよりも、もっと大きな問題は、パリから先、約1週間分のホテルを予約済みです。その変更はできません。パリ滞在が一日短くなった分、パリをもう一泊延長するわけにはいきません。
そして、パリ市内の巡礼が、フルに一日歩けるはずが、半日になってしまいました。モン・サン・ミシェルの道第1日目のルート、ほぼパリ東端にある宿⇒サン・ミシェル広場⇒ノートルダム大聖堂⇒パリ西端のバラール広場までの巡礼路は、諦めざるを得ません。
そんなことを考えていたら、フリーバードから今度は電話がありました。更に悪い知らせか?と電話を取ったら、今度はこんな提案でした。
「さきほどのコペンハーゲンからパリへの便は、満席で予約ができません。(次の通り)日本発の便を一日早めることはできませんか?そうすれば、翌朝乗り継ぎの便にも乗ることができます。」

当初予定日の前日
11:10 成田発
15:30 コペンハーゲン着(泊)
当初の予定日
08:25 コペンハーゲン発
10:20 パリ着

日本発を一日早めることは構わないので、フリーバードには、これで、了承する旨、伝えました。

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コペンハーゲン(カストルップ)空港付近の航空写真。wikipediaより。

これだと、パリの宿を、一日キャンセルして無駄にする必要もありません。かつ、当初、パリ滞在の時間が、丸一日だったのが、最初の変更では、半日になり、これが最大の問題と思っていたのが、今度の変更では、一日半となり、パリ滞在に余裕ができました。時間には余裕があるので、こちらのほうが、良くなりました。

コペンハーゲン行きが、一日早まって、翌日のパリ行きを待つため、コペンハーゲンに一泊しなければなりません。あとは、余計に負担となる、コペンハーゲン一泊分の費用がどれだけかということです。
ホテルの予約を booking.com で調べました。幸い、空港の近くに、一泊、3,254円のドミトリー(相部屋)が見つかりました。Danhostel Copenhagen Amager という宿です。あとは、空港・ホステル間の交通費が発生しますが、これで、費用的にも、大きな負担はなさそうです。結果的に、今回の変更は、大きな被害はなくなりました。急ぐ旅でもないし、時間はたっぷりあるしで、逆に余裕ができたと考えれば、考えられなくもありません。
コペンハーゲンは、1973年に初めて長期海外出張したときに、関連会社があった関係で、たびたび訪れたところです。東京国際空港を成田というように、コペンハーゲン空港を、カストルップといいます。コペンハーゲンのホテルを探しているときに、その名前を目にして、懐かしく思い出しました。
ふと、「世界三大がっかり名所」のひとつ、あの人魚姫の像を見たときのことが思い出されました。初めて飛行機に乗って、初めてヨーロッパを訪れた、遠い遠い想い出がよみがえります。コペンハーゲン、15:30着であれば、時間がありそうです。もう、40年以上も会っていません。是非再会したいものと、希望が湧きあがりました。

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ブラッセルの小便小僧、シンガポールのマーライオンと並んで、「世界三大がっかり名所」のひとつ、コペンハーゲンの人魚姫。写真は、wikipediaより。

それにしても、航空会社の突然のフライトの一方的変更には困ったものです。購入条件に、なにか、そのような条項が含まれているのでしょうが・・・
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モン・サン・ミシェルの巡礼手帳(改訂版)

2017年3月20日

サンティアゴの巡礼者は、サンティアゴ巡礼手帳を持って歩きます。巡礼者のパスポートのようなものです。アルベルゲ(巡礼宿)やその他街道筋の観光案内所やレストランなどで、これにスタンプを押して貰います。
最低、サンティアゴの手前100キロから歩いて(自転車の場合は200キロ)、一日につき、二つのスタンプがあれば、サンティアゴの巡礼事務所で、巡礼証明書(コンポステラ)を貰うことができます。

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サンティアゴ巡礼手帳。フランスで購入したもの。

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サンティアゴ巡礼手帳。スペインのもの。
上掲写真中、一番右側の黒い表紙のものは、弊リンク欄の Camino de Santiago Store から、2ユーロ+送料4ユーロ、計6ユーロで購入することができます。

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サンティアゴ巡礼手帳。日本で購入したもの。
フランスやスペインの巡礼手帳は、一冊、3~5ユーロです。日本のものは、日本カミーノ・デ・サンティアゴ友の会(弊リンク欄参照)から購入できます。価格は一冊1000円プラス郵送料100円(郵送料込)とやや高めです。

今年のモン・サン・ミシェルへの道のガイドブックを見ていたら、モン・サン・ミシェル巡礼にも、その巡礼手帳のあることを知りました。次のパリの本屋さんで購入できるようなので、パリに着いたら、そこで買うつもりでした。
Librairie Eyrolles
61, boulevard Saint Germain, 75005 Paris
そのうち、現地のフランスの友人が買ってくれるというので、お願いしました。早々と入手したのが、下掲のものです。無料だったそうです。

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モン・サン・ミシェル巡礼手帳の表紙。

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内側はこうなっています。64のスタンプ欄があります。

面白いことに、モン・サン・ミシェル巡礼者のことを、ミケロ miquelot と言うようです。なにか猫になったようです。
サンティアゴ順礼者は、順礼者一般を指す、ペレグリーノ peregrino (スペイン語)と呼ばれています。(フランス語で、ペルラン pelerin。英語の、ピルグリム pilgrim。)
また、サンティアゴと並ぶ、三大巡礼地のイスラエルやローマへ行く巡礼者にも、特別な呼び名があって、
イスラエルへ行く巡礼者は、パルメロス palmeros、
ローマへ行く巡礼者は、ロメロス romeros、
と言うそうです。

蛇足ですが、来年か再来年、スイスから、「フランチジェーナの道」という巡礼の道を歩いて、ロメロスになってみようかと考えています。
追記:先に Via Francigena を、「ヴィア・フランジェーナ」と書きましたが、その後、イタリア政府観光局のサイトを見ると、「フランジェーナ街道」と出ていました。訂正しておきます。
17-Carousel1-web170320.jpgフランチジェーナ街道。イタリア政府観光局サイトより。

パリ⇒モン・サン・ミシェル⇒サン・マロのガイドブック

Guide books for the way from Paris via Mont-Saint-Michel to Saint-Malo

今年歩く、パリからモン・サン・ミシェル、そして、サン・マロまでのガイドブックとして、次の二冊があります。
どちらの本も、Amazon で入手可能です。

1.パリからモン・サン・ミシェルまで

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Chemin vers Le Mont-Saint-Michel, Grande Randonnee GR22, TopoGuides
「パリからモン・サン・ミシェルへの道」のガイドブック。

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モン・サン・ミシェル手前5キロほど、アルデヴォン(Ardevon) というところにある、モン・サン・ミシェル小修道院。
ここに、4部屋で50名収容可能な巡礼宿があります。ここに泊まるか、モン・サン・ミシェル対岸の、ラ・カゼルヌ(La Caserne) のキャンプ場に泊まるか、悩ましいところです。あるいは、いっそのこと、両方に泊まろうか

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モン・サン・ミシェルへ、海岸を徒歩で渉る巡礼たち。(写真は、モン・サン・ミシェル僧院のサイトより)

また、モン・サン・ミシェル僧院のサイトを見ると、僧院そのものにも、5部屋の巡礼宿があるようです。しかし、ここに泊まれば、モン・サン・ミシェル僧院の全景が見られないし・・・
モン・サン・ミシェル僧院のサイトへは、←こちらから。

2. モン・サン・ミシェルからサン・マロまで

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Cote d'Emeraude, Grande Randonnee GR34, TopoGuides
エメラルド海岸のガイドブック。モン・サン・ミシェルからサン・マロまでの道がカバーされています。

Port_de_la_Houle020317.jpgエメラルド海岸に沿って、サン・マロの手前15キロのところにあるカンカール。天気がよければ、ここから、モン・サン・ミシェルが見えるそうです。
ここには、ホテル、シャンブル・ドット、キャンプ場があります。(写真は、wikipedia より)

モン・サン・ミシェルからサン・マロまで !

From Mont-Saint-Michel to Saint-Malo

パリからモン・サン・ミシェルまでの距離は、約550キロです。今年は、これを約40日間で歩く予定です。一日平均14キロ。途中の宿との兼ね合いも考えて、大体の日程を組んでみました。ところが、どうしても、数日余ってしまいます。モン・サン・ミシェルやパリでの滞在を延長しようかとも考えました。しかし、消化できそうもありません。

800px-Saintmalo270217.jpg城塞都市サン・マロ。写真は、wikipediaより。

そんな時、モン・サン・ミシェルの西にある、サン・マロという町が思い浮かびました。海に面した美しい城塞都市です。うろ覚えで、モン・サン・ミシェルから、数日で行くには遠すぎるところだと思っていました。念のために、距離を測ると80キロ余りしかありません。しかも、GR44という長距離遊歩道もあります。余った数日を当てるには、丁度良い距離です。これに、4日間を充てることにしました。
これで、当初予定の距離より、80キロ延長しました。そのため、全行程は、パリから合計630キロ。一日平均歩行距離、16キロとなります。

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モン・サン・ミシェルの東にある、GR22が、パリから来る、グランド・ランドネ(GR、長距離遊歩道。地図上、緑の点線)。
モン・サン・ミシェルの西にある、GR34が、サン・マロへ行くGR(地図上、赤い実線)。「エメラルド海岸の道」と呼ばれています。この道を、モン・サン・ミシェルから、西に向かって、海岸沿いに、80キロ歩くと、サン・マロ(ST-MALO)があります。
(地図は、TopoGuides Cote d'Emeraude GR34 より)

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サン・マロへ向かうエメラルド海岸の道。写真は、エメラルド海岸の道のサイトより。

Saint_Malo_from_Dinard,_France_-_July_2011
サン・マロ旧市街全景(wikipediaより)。

こうして、パリからモン・サン・ミシェルへの道 550キロ の予定を、更に延長して、パリからサン・マロへの道 630キロ に変えました。

ジットという宿

サンチャゴの道の巡礼宿は、スペインでは「アルベルゲ」と呼ばれています。
スペイン国内のサンティアゴの道「フランス人の道」に続く、フランス国内のサンティアゴの道に、「ル・ピュイの道」があります。フランスでは、巡礼宿は、「ジット・デタップ」と呼ばれています。
「モン・サン・ミシェルへの道」のガイドブックを見ていたら、「ジット・デタップ」のほかに、「ジット・ド・グループ」というのもありました。

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ジット・デタップの寝室。2014年、ル・ピュイの道にて撮影。

現地のフランス人に尋ねたところ、次のような違いがあるそうです。
(1)ジット・デタップは、通常の巡礼宿。(順礼に限らず、長距離遊歩道をあるく一般客も宿泊可能です。)
(2)ジット・ド・グループは、乗馬体験などをする団体客を受け入れる施設です。

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ジット・デタップの食堂での夕食風景。手前の三人は、近くの雑貨屋兼ピザ屋さんで買ってきたピザを食べています。
2014年、ル・ピュイの道にて。

ジット・ド・グループには、個人客も泊まれるのかどうか、インターネットの関連サイトを見ても、はっきり分りません。上述の現地フランス人が、電話で個別にチェックしてくれるというので、泊まる可能性のあるジット・ド・グループ5軒について調べてもらいました。
その結果次の通りの回答を貰いました。
2軒は、個人客OK
2軒は、個人客の場合、日曜夜から金曜朝まで、OK
1軒は、個人客は受け付けない、
どうしても、他に宿がなければ別ですが、ジット・ド・グループを余り当てにしないほうが良さそうです。

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ジット・デタップの庭。このように、キャンプもできるジットも、たまにあります。2014年撮影。

また、ガイドブックでも、個別のジットのサイトでも、予約が必要、または、しておいたほうがよいと記載されています。
スペインのアルベルゲでは、予約は、一般に受け付けないというところが多かったよう思います。
この点でも、モン・サン・ミシェルへの道の宿は、注意が必要です。
私は、携帯を持っていません。こういう場合、これから泊まる宿の予約を、前日泊まった宿にお願いすることになります。

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フランス国内のサンティアゴの道のひとつ、「ル・ピュイの道」にあるジットの看板。2014年撮影。
良く見ると、ジット・デタップ兼ジット・ド・グループ兼シャンブル・ドットになっています。