サンチャゴの道:ウルトレイア!さらに前へ!

7月8日(水)その1

The way of Santiago: Ultreia!
モンレアルアルベルゲの食堂に会った双六。それぞれの絵に何か意味があるのでしょうが、分かりません。
朝、二階の寝室から、一階の食堂に下りて行くと、バールの女将さんが、掃除をしていました。アルベルゲの壁に、夕食は、9.5ユーロ、朝食は、3ユーロと張り紙がしてあります。通じない言葉で、朝食は、レストランで食べるのか?というようなことを尋ねました。こたえは、どうやら次のようなことを、行っています。
「今日は、朝食はありません。坂道を下ったところに、パン屋があるので、そこで、パンを買ってください。」

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今日のサンチャゴの道は、ここから登りでです。あの急な坂道を、戻って、下りて行く気はしません。持っていた非常食のビスケットを、レストラン前の外のテーブルで食べました。
写真左側奥の白壁がアルベルゲ。石壁が、教会の土台部分の石壁。

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昨日は、姿を見せていた、ラ・イガ山は、霧をかぶっています。きょうは、昨日と打って変わって、風が強く、寒い日でした。外に出てから、余りにも寒いので、久しぶりに、ジャンパーを取り出しました。

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ティエバスまで、14キロ。
モンレアルから、私のサンチャゴ巡礼最終目的地は、プエンテ・ラ・レイナです。あと、31キロしかありません。普通の巡礼は、ここから、プエンテ・ラ・レイナまで行ってしまうのですが、私は日程に余裕があります。プエンテ・ラ・レイナまでの距離の半分の、ティエバスが、私の今日の目的地です。

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森の中の細い道を通って・・・

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スペインのサンチャゴの道では、使われていない、または、廃墟となった、教会や僧院が、次々と現れます。

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広大な麦畑。ラ・イガ山が、まだ霧を被っています。

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始めて、私の最終目的地、プエンテ・ラ・レイナ 26.3キロと出てきました!
Garesは、おそらく、プエンテ・ラ・レイナのバスク語の名前でしょう。

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使われていない教会。

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サンチャゴの道は、ずっと山の中腹を上り下りしてゆきます。「ミャム・ミャム・ドド」の地図によれば、国道NA5000沿いの平地のはずですが、この山道に変ったのでしょう。

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野の花その1

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野の花その2

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野の花その3

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野の花その4

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美しい形と色の教会。

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僧院(?)の廃墟。

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もうパンプローナの近くです。その郊外でしょう。望遠で写してみました。水道橋の橋や飛行場が見えます。

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サンチャゴの道の矢印が、「ウルトレイア!」(さらに前へ!)と言っています。

つづく
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サンチャゴ巡礼:旅の挨拶

7月8日(水)その2

The way of Santiago: To Tiebas
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道は相変わらず、山の中腹を、上ったり下りたり・・・

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麓は広大な麦畑。

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アップダウンの、何回もの繰り返しに、いい加減、疲れてきました。

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途中、追悼の記念碑がありました。どなたか、巡礼夢半ばに、ここで亡くなったのでしょう。

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まだまだ続く、一本道。

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疲れたので、草むらの上で、ひと休み。

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私にとって、巡礼の面白さは、この静かな、長い道のりを、ただひたすら、歩くことにあります。いろいろなことが思い出されたり、様々なことを考えたり、あるいは、無心に、この静寂や美しさに身を任せたりして、歩き続けます。

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下界は、相変わらず、麦畑。

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グエレンディアインという集落に入りました。名前が、スペイン語らしくありません。バスク人の集落でしょうか?

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グエレンディアインの民家の門。

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ブエン・カミ―ノ!Good way!
スペイン語のブエン・カミーノや、フランス語のボン・シュマンという言葉は、Good way!と訳しますが、英語にはあるのでしょうか?カミーノやシュマンというのは、「奥の細道」の細道に当たると考えればよいでしょう。
西洋の挨拶は、大体皆、良くなることを祈っています。
Good way!良い道を!日本語なら、気を付けて!でしょう。これは、歩いて旅する人に。
Good route!同上。主に車や自転車で、旅する人に。
Good drive!同上。
Good journey!一般に旅する人に。
Good day!さようなら!一般に、その日、なにか楽しいことをしようとする人に。
Good courage! 頑張って!
(上の挨拶は、英語で使ったことはないので、英語であるかどうかわかりません。一応、英語で書いてみました。)

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プエンテ・ラ・レイナ 21.2キロ、ティエバス 3.8キロ。もう巡礼の旅も大詰めです。達成の喜びと終わりの寂しさを感じます。
後ろは、クルミの木でしょうか。

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視界が開けると、遠くに、大きな町が見えました。パンプローナです。今、牛追い祭で有名な、サン・フェルミン祭の真っ最中です。途中、出会った巡礼から、見て行くように、何度も勧められました。

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再び、中腹の林の中を登ると・・・

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山頂に、風力発電の風車が、たくさん並んだ山が見えてきました。もう、そろそろティエバスです。

つづく

アラゴンの道:ティエバスの宿

7月8日(水)その3

Albergue in Tiebas
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城塞の廃墟が見えてきました。

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ティエバスの村です。今晩は、ここに泊まる予定です。

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村に入って行くと、アルベルゲの標識が、しっかりと出てきました。

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アルベルゲ前の標識と旗。いやに、標識がしっかりしています。

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アルベルゲ。真ん中の建物。

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アルベルゲの管理人。笑ってほしいと頼みましたが、何回写しても、これが一番柔らかい顔です。
アゴに手をやって髭の生えている真似をしました。その髭のだれかが、夕べここに泊まって、私に宜しくと言っていたと、言っているようです。きっと、二日前に、イスコで会った、あの面白い話をする、カルロス君のことでしょう。

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アルベルゲの二階の寝室に案内されました。昼食がまだなので、レストランはどこか尋ねました。「ミャム・ミャム・ドド」に、この村には、レストラン有りと、出ているからです。
「つぶれました。」
と言っているようです。その代わりに、アルベルゲの地下に案内されました。食堂になっていて、食べ物・飲み物の自動販売機がありました。瓶詰め・缶詰めのアスパラガス・ツナ・オリーブとパンとロゼ・ワインを買って食べました。
(結局、夕食も、ここでしか手に入らないので、全く同じものを食べました。)

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アルベルゲの看板。「アルベルゲ、ティエバス村議会」と書いてあります。

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アルベルゲの前の道。この傾斜に注目!
昼食後、村の見物に出てみました。物凄い風です。この村の標高は575メートル。人口は、588人だそうです。

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まず、村の入り口にあった、城塞の廃墟に行ってみました。

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13世紀に建てられた、城館だそうです。

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かつては、三階建てになっていて、一階は、果樹園とチャペル、二階は、台所、タカ小屋、倉庫。そして、三階が、宮殿だったそうです。
向こうに見える山は、昨年歩いた、「サンチャゴの道」のひとつ、「フランス人の道」が通る、ぺルドンの峠、標高790メートルのはずです。

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今度は、村の一番高い位置にある教会に行ってみました。

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Sainte Euphemie 教会。13~14世紀に建てられたものだそうです。
教会の向かいの、見晴らしの良いところに、新しい、立派なレストランがありました。しかし、閉鎖されていました。
一晩泊まっただけの印象ですが、ティエバスは、サンチャゴ沿道の村として、アルベルゲを開設し、レストランも新設し、標識も設置しました。しかし、期待したほど、巡礼が立ち寄ってゆかない、という結果になったのではないでしょうか?
ちなみに。私が泊まった日は、アルベルゲの宿泊客は、私ともうひとりの、二人でした。

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サンティアゴまで、あと、692km。バスク語で彫ってあります。

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ティエバスの民家の入口。

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ティエバスの美しいバラの花。

つづく

アラゴンの道:最後の旅立ち

7月9日(木)その1

The last day on the way of Aragon
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さあ、いよいよ、今日が、「サンチャゴの道」のうちの「アラゴンの道」の最終地点、プエンテ・ラ・レイナを目指す最後の日です。
朝食は、昨日と同様、地下食堂の自動販売機から、写真のものを買って食べました。

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フランスから出発する、主なサンチャゴの道は、四本あります。北から順に、
パリの道
ヴェズレイの道
ル・ピュイの道
アルルの道
です。
パリの道、ヴェズレイの道、ル・ピュイの道の三本の道が、スペイン手前で一本化して、サン・ジャン・ピエ・ド・ポール(上の地図では、ロンセスバジェス付近)から、サンチャゴまで続く道のことを、フランス人の道と言います。
今年、私の歩いてきた道は、アルルの道です。それが、スペインに入ると、アラゴンの道と名前を変えます。そして、プエンテ・ラ・レイナで、フランス人の道に吸収されます。こうして、フランスから、出発した四本の道は、プエンテ・ラ・レイナで、最終的に、一本の道、フランス人の道となります。
(地図は、The way of St James Spain, a Cicerone guide by Alison Rajuより)

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最後の日となると、なんでも名残惜しくなります。瓢箪と帆立貝の写真の貼られた、アルベルゲの受け付けカウンターの写真の前で。
リュックは、45リットルのものです。昨年は、35リットルのものを使いました。荷物を、大体8キロ詰めると、35リットルは余裕がなく、キチキチでした。その点、45リットルのほうが、余裕があって、使いやすかったです。

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サンチャゴの道順に従って、ティエバスの一番高い所まで来ました。そして、村を振り返ると、古城の廃墟が、家並みの向こうに見えます。

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ティエバスの道の右側遠方に、風車のたくさんある山が見えます。そこが、昨年歩いた、フランス人の道の通る、ぺルドンの峠、790メートル、あたりかと推定されます。

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ぺルドン峠にある、巡礼の記念像。
この写真は、昨年6月25日に撮影したものです。これを見ていると、ここまで登って来た苦しさが蘇ります。

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サンチャゴの道の標識を見ながら、ティエバスの村を去ります。

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高速道路脇の道を歩きます。

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パンプローナまで、16キロ、サン・セバスチャンまで、100キロ。

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左側に、サンチャゴの道を示す帆立貝マークが出ています。標識に従って、ガードレールを跨いで、向こうのトンネルをくぐり抜けます。高速道路インターチェンジ付近を超えるので、車に気を付けます。

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遠くの丘の上にあった、僧院の廃墟。「ミャム・ミャム・ドド」の地図から推測すると、Ermita del Sto Cristoでしょう。

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バスク語の村がありました。ムルガインと読むのでしょうか?

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Muruante de Reta という場所で、プエンテ・ラ・レイナまで、13.3キロと出てきました。Muruante と上述のムルガインは同じ場所かもしれません(スペイン語とバスク語の違い)。
プエンテ・ラ・レイナは、昨年泊まった町です。早く、再訪したい気持ちもありますが、旅が終わってしまうのが、寂しい気持ちのほうが強いのが、正直なところです。

つづく

サン・マルティン僧院のひまわり

7月9日(木)その2

Sunflowers of Ermita de San Martin
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この地方は、風が強いのでしょう、周りの山の上には、風力発電用の風車が並んでいます。
ティラブの村を過ぎて、運河を超えると・・・

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アニョルベの村が、山を背にして見えてきます。山の頂きには、サン・マルテイン僧院が建っています。

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山頂のサン・マルティン僧院。標高715メートルの山です。

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アニョルベの村の中心には、ロマネスク様式の教会が見えました。

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この僧院や村も、由緒ありそうです。しかし、サンチャゴの道とは、谷を挟んだ、反対側にあります。とても、こちらの丘を下って、向こうの山の頂上の僧院はおろか、村までも登る気は起りません。

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サンチャゴの道の通る丘と、サン・マルティン僧院のある山の谷間に綺麗な、ヒマワリ畑がありました。

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サンチャゴ巡礼の道から眺めたヒマワリ畑。

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そうこうしているうちに、プエンテ・ラ・レイナ、10.1キロ、エウナーテ、5.2キロと出てきました。エウナーテには、素晴らしい僧院があるそうです。

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そして、エネリスの村に到着しました。18世紀の教会はともかく、バール・レストランがあります。久しぶりに、ちゃんとした食事が食べられそうです。

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エネリス村の中心広場から見た教会。サンタ・マリア・マグダレーナ教会です。
広場に面して、レストランがありました。しかし、寂しい感じで、閉まっていました。開いていることは、余り、期待していませんでしたが・・・

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広場に面した、エネリスの村役場。村の佇まいは、綺麗なのですが、まるで、人気がありません。ただ、冷たい風が吹き抜けるだけ・・・という感じ。あるいは、昼寝の習慣があって、皆、寝ている最中なのか?
Wikipediaで、この村の人口を調べると、334人(2014年)だそうです。サンチャゴの道が通るスペインの村の人口を調べていると、その少なさに驚かされます。皆、何百人という数字です。比較的大きな町という印象がある、サングエサが、5080人だそうです。

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サンチャゴの道。下の文字は、バスク語でしょう。
昼食にありつけませんでしたが、プエンテ・ラ・レイナまで、あとわずかです。どこか途中に、バールでもあるでしょう。

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珍しくも、途中で出会った、農家の男性。なにか修理をしていました。

つづく