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1.ヴェズレイの道

Voie de Vezelay

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ヴェズレイの大聖堂。ロマン・ロラン博物館からの眺め。この大聖堂が、ヴェズレイの道の出発点。

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Map from "The way of St James" of a Cicerone Guide by Alison Raju.
スペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラへ向かう、いわゆる、サンティアゴ巡礼の道のうち、フランス国内を歩く主な道が、次の通り、四本ある(上図左側から)。
ツールの道
ヴェズレイの道
ルピュイの道
アルルの道

これら、四本の道が、フランス・スペイン国境のピレネー山脈麓の町、サンジャン ピエ ド ポール付近で、合流し、一本の道にまとまる。そして、そのまとまった道が、「フランス人の道(カミーノ フランセス)」と名前を変え、スペイン北部を通り、サンティアゴ・デ・コンポステーラへと向かう。

私は、フランス国内のサンティアゴ巡礼の道を、既に、次の通り歩いた。
-2014年 「ル・ピュイの道」ルピュイから、サンジャン ピエドポールまで。そして、そこから、更に、フランス人の道をサンティアゴ デ コンポステーラまで。
-2015年 「アルルの道」アルルから、プエンテ・ラ・レイナまで。
-2018年 「ヴェズレイの道」ヴェズレイから、サン・ジャン・ピエ・ド・ポールまで。これが、今回、歩いた道。
あと、「トゥールの道」 トゥール(または、パリ)から、サンジャン ピエドポールまでの道が残っている。
これは、いつか、そのうちに。

つづく

2.日本出発 

14.05.2018 (1) Departure from Japan

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2018年の航空会社は、ポーランド航空を使ってみた。なぜ、ポーランド航空かというと、インターネットで、成田からパリ行きのフライトを検索したところ、エール・フランスのエコノミー・クラスと、ポーランド航空のプレミアム・エコノミー・クラスの料金がほぼ同じであった。

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飛行時間の短いダイレクト便か、多少時間がかかっても、座席に余裕のあるプレミアム・エコノミーかの選択です。乗り継ぎに時間を要し、24時間もかかるのでは話しにならないが、ポーランド航空の場合は、次の通り、ダイレクト便と、所要時間が、余り変わらない。

10:15成田発-14:25ワルシャ着 飛行時間 11時間10分
乗り継ぎ時間:2時間
16:25ワルシャワ発-18:50パ着 飛行時間 2時間25分

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まずは、ワルシャワまでなので、日本・ヨーロッパ間の飛行時間が短く、この点でも楽に感じられそうである。
結果的には、行き帰りとも、隣りが空席というおまけもついて、狙い通り、楽なフライトであった。
帰りの便も、時間的には、ほぼ同じ具合にフライト スケジュールが組まれている。

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機内食の第1食。

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機内食の第2食。味はともかく、量は多い。

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ワルシャワ空港に着いて、飛行機から降りる乗客。
ここで、パリ行きのフライトに、乗り換え。この写真を写していたら、危険なので、ここで写真撮影はいけませんと、係員に注意された。

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さて、いよいよ、パリ空港(第1ターミナル)に、到着。そして、タクシー乗り場へと向かう。

今回のパリの宿は、ユースホステル Jules Ferry Paris を1泊予約してある。レプュブリック広場の近くだが、位置がよくわからないので、奮発して、空港からタクシーに乗った。空港・パリ市内間タクシー料金は、一律、50ユーロと、決まっているとのこと。
特にトラブルもなく、宿に到着。

つづく

3.パリの宿 

14.05.2018 (2) Auberge de jeunesse HI Paris Jule Ferry

前回、述べた通り、パリの宿として、ジュール・フェリーというユースホステルを予約しました。パリ市内には、ユースホステルが三軒あります。その中で、このユースホステルを選んだのは、一番、市の中心にあること、映画で有名な、「北ホテル」の近くなので、そこをゆっくり再訪してみたかったということからです。最近、北ホテルの映画を見て、現在はレストランになっている建物とその環境を、よく見ておきたいと思いました。パリの11区にあります。ここは、行きに一泊し、帰りにも三泊予約してあるので、帰りを、そちらに当てることにします。

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泊まったユースホステルの食堂の窓からの眺め。
Auberge de jeunesse HI Paris Jules Ferry
8 Boulevard Jules Ferry, 75011 Paris

巡礼で泊まる相部屋の部屋は、他の人が気にならないのですが、巡礼宿でない相部屋の場合は、気になります。就寝時間の決まりなど、相部屋でのマナーが、よく守られないのが、その理由のひとつでしょう。そのため、今回は、ドミトリー(相部屋)ではなく、個室を予約しました。一泊63€(約8,200円)、朝食付き。昨年泊まった、ムフタール街にある、Young & Happy Hostel の個室もこんなものだったと記憶しています。

つづく

4.パリ出発

15.05.2018: the 1st day (1) Paris to Asquins
5月15日 1日目(1)パリ~アスカン

「ヴェズレイの道」の出発点は、ヴェズレイです。パリから、ヴェズレイまで行くのには、次の経路が一番ポピュラーです。

・パリ・ベルシー駅から、ヴェズレイ・セルミゼル駅まで電車。所要時間約2時間半。
・そこから、徒歩(またはバス)10キロで、ヴェズレイまで。

パリのユースホステル、ジュール・フェリーから、ベルシー駅までは、数キロあります。巡礼にとって、数キロの距離を歩くのは、何でもありません。メトロという手もありますが、分かり易い道でもあり、おまけに、パリの街の散策もできます。歩いて行くことにしました。

リシャ―ル・ルノワール大通りの朝市。

ユースホステルから、次の経路で、ベルシー駅まで歩きます。
・泊まっているユースの前の、ジュール・フェリー大通り Boulevard Jules Ferry
・リシャ―ル・ルノワール大通り Boulevard Richard Lenoir
・バスティーユ広場 Place de la Bastille
・バスティーユ大通り Boulevard de Bastille
・ラぺ―河岸 Quai de la Rapee
・ベルシー大通り Boulevard de Bercy
これで、駅が出てくるはずです。

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リシャ―ル・ルノワール大通りには、朝市がたっていました。そこの果物屋さんです。

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リシャ―ル・ルノワール大通りの向こうに、バスティーユ広場に建つ記念碑が見えてきました。

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ここは、もともと、バスティーユ牢獄のあった場所で、その襲撃事件が、フランス革命の発端となりました。1789年7月14日のことです。牢獄そのものは解体されて、現在は残っていません。

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塔は、1830年の7月革命の記念碑でした。台座には、その「栄光の三日間 Trois Glorieuses」、7月27、28、29日の日付が刻まれていました。

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サン・マルタン運河の橋の上のホームレス。パリのホームレス。なにか羨ましい気がしないでもありません。

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バスティーユ大通りを歩いて行くと、セーヌ川に突き当たります。右側を見ると、ノートルダム大聖堂が見えました。(翌、2019年に、燃えてしまうとは、夢にもおもいません。)

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そして、ベルシー大通りの先に、パリ・ベルシー駅が見えてきました。

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このころ、フランス国鉄SNCFのストライキの真っ最中でした。前々日、前日はストライキの日に当たっていました。当日15日は、幸い、そのストライキから外れている日でした。そのせいか、切符売り場の前は長蛇の列。ホームも、前々日から乗れなかった乗客でしょうか、混雑していました。

つづく